ここ数日、愛知県下、近隣各市で独自の様々な対策が公表されています。
安城市も最初の児童扶養手当の増額だけは早かったですが、それ以後はこれといった対策を公表していません。

こうした緊急事態、非常事態で市民が不安や心配を抱えている中では、いち早く対策なりを打ち立てたり、様々情報を発信するなり、市民に少しでも安心感を与え、冷静な行動や対応を促していくことはリスクコミュニケーションのひとつとして非常に大切なことです。

そうした意味では今の安城市はリスクコミュニケーションがあまり上手に図られていません。

ひとつには、市側の議会への配慮が強すきる、議会が思考が硬直していることが原因です。
当初5/11予定だった臨時議会を5/1に前倒しし、対策の補正予算を1日も早く成立されることはよかったとは思いますが、ただまだ当初の5/11引っ張られて、議員への説明会がら4/27のまま。その4/27議員への説明会を経るまでは体外的に公表しないというまさに平時の発想が議会にも執行部にもあり、未だに対策を市民に向けて公表できない状態にあります。
議員に説明するなら本来は今週末か来週頭に議員に説明し、4/27に臨時議会でいいくらいです。
何なら議員への説明を省き、資料提供だけで一発で臨時議会でいいくらいです。
それが真に公で開かれた議会です。

もうひとつには、予算をつけるような大きな対策はこれからの公表になりますが、予算が伴わないまたは原形予算での知恵や工夫で対策を図ったことはあります。

月曜日休みの社会福祉協議会の窓口を生活支援の貸付の為に、つまり困っている人の為にと窓口を開けるようにしたり、また、それに係る住民票発行の手数料を無料にしたりと市民に寄り添った支援はしています。
安城市独自の貸付制度も拡充しています。

こうした市民に寄り添う姿は多少でも安心感や心強さを与えるはずで本来、その姿勢や想いも含めてもっと積極的に新聞やネットも含めて発信していくべきなんです。

ところが安城市はこうしたことは意識がないのか全くしていません。
だから新聞等も全く報じません。

窓口に飛沫防止対策、職員の防災服着用、こんなことばかりを発信し、報じられています。もちろんこうしたこともたしかに大切です。
でも市民の不安や心配に寄り添ったものではなく、私からすれば上っ面、表っつらの薄っぺらいパフォーマンスに見えてしまいます。

今、どんな情報を市民に届けたら不安や心配に寄り添い「安心感」を与えることに繋がるかをもっと考えて、迅速かつ適切、的確な情報発信、情報提供を行うべき、市民の皆さまとリスクコミュニケーションを図っていくべきです。