アンフォーレで開催されました、ドキュメンタリー映画『被ばく牛と生きる』の上映会に行きました。

2011年3.11の東日本大震災による福島第1原発事故により大量の放射性物質が放出により被ばくした家畜牛と殺処分を命じられた畜産農家の苦渋の選択を描いたドキュメンタリー映画です。

市民有志による実行委員会で企画・開催され、私もご依頼があり、呼び方人のひとりとなりました。

原発の是非、命の活かし方など様々な視点で考えされられますが、私自身は政治のあり方として限られた“税金の使い途“について何が正しいのか、最良なのかについて特に考えさせられました。

被ばく牛の殺処分など対応については賛否や様々な考え方があるかとは思いますし、私も正直、正確はわかりません。

しかし、原発については、私は信念として「脱原発」「原発フェードアウト」論者であり、同時に「自然エネルギー・再生可能エネルギー」推進論者です。
 
私は日本や子どもたちの未来、将来を考えた時に「原発のない日本、社会」がいいと思っています。

ただ、それは昔のようなイデオロギー的な二極化の対立の中で言っているのではありません。

ひとつはこうした東日本大震災、そして福島原発での事故による様々な被害、現状などを目の当たりにした時にやはり原発は必要ないと思えるのが自然な感情です。

それに人間が制御、コントールできない、責任負えないものに触れるべき、頼るべきではない

更には人間が冒していいリスクと冒してはいけないリスクがあるならば、原発は人間が冒してはいけないリスク

と、ややもすれば論理的より情緒的な理由ではありますが、でも、これが私の率直な想いであり、私が「原発がない日本、社会」がいい理由です。

理論や理屈ではない、それが理想の日本、社会の姿であり、私の信念、信条でもあります。

そして自然エネルギー中心のクリーンエネルギー中心の社会を構築していくべきだと思っています。

同時に再生可能エネルギーなどエネルギー技術の進展、国民・市民の意識や協力する姿勢などが大きく変化してきた現代社会において、私は現実的に可能だと思っているからです。

よく、安城市のような地方自治体と「原発政策」は関係ないと言われる方もいますが、

たしかに“予算”など直接的に関わることはないかもしれません。

ただ、各自治体にはそれぞれが環境政策を持ち、その環境問題の大きな柱が「低炭素社会構築」「資源循環型社会の構築」「生物の多様性など自然環境」です。

この中で「低炭素社会の構築」ではその大きな指標、目標となるのが CO2 等温室効果ガスの削減になりますが、これを削減する為には、再生可能エネルギーの積極的な利活用など、エネルギーの地産地消の推進や省エネルギーなどエネルギーの効率的な利用が政策の柱となってきます。

ただ、ここで最も大切かつ重要なことは、個人的には温室効果ガスの削減は重要でありますが、その削減量だけに限った議論だけでは、「原発」も含まれる可能性もあり私はこうした偏った議論は好きではありません。

これからのエネルギーを考える時にこうした「クリーン」と共に“原発依存から脱却する”「安全」なエネルギーを議論し考えていくべきだと思っています。

だからこその、再生可能エネルギーの議論のが重要だと思っています

つまり「低炭素社会構築」は同時に「エネルギー問題」であり「エネルギー問題」を考えていく時は「クリーンで安全なエネルギー」を作り出す社会を、それにはエネルギーの地産地消も含めた、自然エネルギー、再生可能エネルギーを中心とする地域社会を構築する必要があります。

つまり、地方自治体が環境政策の大きな柱として、エネルギーの地産地消、自然エネルギー、再生可能エネルギーを積極的に取り組むことが、現実的な脱原発、原発のフェードアウトに繋がります。

各地方自治体がこうした環境政策に積極的に取り組むことが国を動かし、日本のこれからのエネルギー政策の良き転換に繋がると思っています。

だから、安城市のような地方自治体と「原発政策」は無縁ではないのです。
むしろ国の方向付けさえも大きく変えさせる力すら持っていると考えています。

「環境問題」とは「すべての“命"を守り、大切にする」ことです。

改めて、そのことの意を強くした上映会でした。