JICA(独立行政法人国際協力機構)の“日系社会青年ボランティア“として、現地の子どもたちへの“野球指導“の為にブラジルに渡った、安城市在住の「大見翔」君が任期を終えて本帰国され、その報告に市長表敬訪問され、同席しました。

大見翔君は安城市出身で安城東高校、日本体育大学と野球部に在籍し、それまでの野球人生・経験を活かし、2017年1月から2年の任期でブラジルに渡り子どもたちに野球指導を行いました。

ブラジルに渡る前に語っていた夢が
「ブラジルを代表する選手を育てたい」
そして
「ブラジルの野球少年を日本に、安城市に連れて来て日本に子どもたちと試合をしたい」
ブラジルと日本との野球を通じた子どもたちの友好の架け橋をしたいとのことでした。

そんな大きな「夢」や「大志」を持って、ブラジルの異国の地に渡り挑戦を始めた大見翔君は子どもたちを指導する中で最初はメンバー集めや練習することさえ苦労する中で、徐々に子どもたちとその回りの大人たちと信頼を得て、それが絆に変わり、そして理解と協力や熱意を得て、ブラジルの子どもたちを日本に連れてくるプロジェクトがスタートしました。

決して裕福ではないブラジルの子どもたちを日本に連れてくることは当初は現実的に難しいと思っていましたが、現地の大人たちの活動や支援や努力、何より子どもたちの強い想いもあり、そして日本でもクラウドファンディングで支援を募る中でたくさんの方々の支援や協力によりついに実現することができました。

ブラジルに渡ってから1年少しで、ブラジルの野球少年たちを連れて日本へ連れてきて、安城の地で子どもたち試合をするという、ひとつの大きな夢を果たしました。

その夢の舞台を安城リトルリーグが主催する大会で関係者のご理解、ご協力の下で用意することができましたことは、今でも、私自身の喜びでもあります。

今回の表敬訪問でも当時のことを懐かしく振り返ることができました。

私にとってもブラジルの子どもたちと安城で過ごした数日間は掛け替えのない時間であり、今でも大切な思い出、誇りでもあります。

大見翔君は2年の任期を終えた後、半年間は引き続きブラジルに残り指導を続け、本帰国を果たした後は高校の教員採用試験に臨み、見事“合格“来春からは正式に愛知県内の県立高校の教員となります。

学校の環境や状況が許せば勿論、“高校野球の指導者“になるつもりです。

是非、高校野球でもプレーヤーとしても人間としても一流の選手を育ててほしいと思いますし、同時に自身の経験で得た、夢を持ち夢を叶えるとの大切さや人とのご縁や恩の大切さなども子どもたちに伝え続けてほしいと思いまます。

間違いなく素敵で素晴らしい高校野球の指導者になることと確信しています。

大見翔君がブラジルに渡った時のもうひとつの夢、“ブラジルを代表する選手を育てる“はブラジルの子どもたちが野球を続けている以上はこれからも続きますし、そして翔君にはもうひとつ日本でも日本を代表する選手を育てる夢を加えてほしいと思います。

大見翔君の夢、そして野球が紡ぐ素敵な物語はこれからも続きます。

そんな大見翔君の夢を野球部の先輩として、野球好きとしても応援し続けたいと思います。