連休明け、そして台風後の最初の平日。

まずは市役所に行き改めて洪水ハザードマップを入手。


今日お伺いする所が、この地域を流れる一級河川の“矢作川”の近くにあり、矢作川の氾濫時に浸水地域にある為、お伺いするこの機会に改めて、危険などを知って頂き、危機意識や備えて頂きたい為です。


https://www.city.anjo.aichi.jp/kurasu/bosaibohan/yakudachi/hazardmap/documents/hazardmap-front.pdf


今回の台風19号では、河川の“決壊”が7県の52河川73カ所、“越水”は200以上もあるなど、これまでにない広域的に渡り河川の氾濫による、甚大な被害が出ています。


これは決して、他人ごと、他地域のことではありません。


多くの地域では「まさか、この川が⋯ここまで⋯」

と想定外の出来事だったかもしれません。


それに、改めて、この矢作川の洪水ハザードマップを見ると、“洪水氾濫シミュレーションの計算に用いた雨量”は「2日間の総雨量”321㎜“」と決して高いものではありません。


今回の台風19号での総雨量は被害が大きな地域を中心に24時間雨量で“300㎜”を超える地域が多く存在します。

2日間の総雨量では、もっと多くの地域が“300㎜“を超えているものと思われます。


つまり、他人事、他地域のことではない、と言うのは単に精神論的な注意喚起として言っているのではなく、現実として「十分起こりうる」ことと言うことです。


仮の話ではありますが、この台風19号が少し西にずれていたら、これに近い雨量がこの地域に降り、矢作川でも同じような氾濫等が起きていた可能性が高かったということです。


どうしても近いが故に幻想的、願望的に矢作川は大丈夫と根拠のない安心感、危機意識の欠如になりがちですが、矢作川でも十分ありうることです。


事実、過去矢作川水系では過去大規模な水害が7回起きており、記憶の新しい平成20年の8月豪雨では岡崎市を中心に、全壊及び流失5棟、床上浸水951棟、床下浸水1,927棟の被害が、平成12年の東海豪雨では豊田市を中心に全壊及び流失26棟、半壊23棟、床上浸水790棟、床下浸水1,962棟の大きな被害が出ています。

(正確ではありませんが、たしか、この際にも)矢作川は決壊はしておらず、決壊したことを思うとゾッとします。


また、全国的に見ても昨年の西日本豪雨など、近年、毎年のように大規模な豪雨災害が発生して甚大な被害が生じています。


台風や豪雨による、河川の氾濫などの大規模の災害は特別なこと、何十年に一度のことではなく、毎年どこかで起きており、それはもちろんこの地域にも、矢作川にもいつ起きてもおかしくないことです。


災害対策というとどうしてもこの地域ですと、南海トラフ地震が主になりがちですが、もちろんそれは重要なことであることに変わりはありませんが、それに加えて、今まで以上にこうした河川の決壊、越水など洪水対策の危機意識を高める必要があると思います。


自分の命、大切な人の命を守る為にどうしたらいいか、何をなすべきか。

今一度、考え直してほしいと思います。


もちろん行政として治水対策、浸水対策、防災対策等をより一層強化していきたいと思います。


現在、ニュースを見聞きする度に、台風19号による被害状況が明らかになり、被害が拡大する状況にその度に胸が痛みます。


まずは心からお見舞いを申し上げますと共にこれ以上被害が拡大しないことと、そして一日も早い復旧、復興することを願っています。