未来型施設整備研究特別委員会行政調査2日目。


今日は群馬県沼田市で「TERRACE沼田」について。

市役所機能を始めとする複合施設です。


グリーンベル21という市街地にある既存の商業施設が民間企業等の撤退により廃墟、ゴーストタウン化する中で市として街づくりとして取得したことと、本庁舎が建設から50年以上経過し老朽化に加え、耐震性工事などに毎年多額の改修・修繕費用を必要としていたり、庁舎等が分散していたため、市民サービスの低下を招いていたこともあり、庁舎等複合施設として改修することになりました。


「市役所庁舎」「市民活動」「商業・業務機能」の3つの機能からなり、1階は防災広場や商業施設、2階は歴史資料館、3〜5階は市役所機能、図書館、6階は市民活動エリア、子ども広場、オフィスエリア、7階はスポーツジムの複合施設になっています。


市役所機能では6つの分庁舎を集約し、市民サービス、業務効率の向上とコスト削減を図りまた、また新たな施設や既存施設の拡充を図るなど単なる移転、集約だけではなく、機能強化や市民ニーズなどに応える施設となってます。

更には移転を機に様々な業務改善を行えるなどの効果もあったとのこと。


取得費と工事費などで合計約58億円程度の費用がかかりましたが、市役所の「現地での建替え」「新築による移転」よりはかなりのコストダウンが図れたものと思われます。


街づくり、市役所庁舎の移転、更には複合施設とした為にサービスの拡充や行政改革などが図れるなど結果として民間商業施設を購入して市役所庁舎建設を行ったことはよかったかと思われます。


安城市においては現状、具体的な新庁舎建設・移転等の構想も計画もありませんが、ただ本庁舎は昭和41年に建設され築50年以上を経過、北庁舎でも昭和60年と築30以上経過し、老朽化や手狭感がある中で、検討、くらいする時期かもしれません。


その際には単に市役所機能のみならず、新たな機能や拡充強化するとともに、新たな公共施設機能や官民連携施設を加えたするなど複合施設化するのが望ましいと思います。


視察を終えて約5時間かけて移動し、今日は茨城県鹿島市で宿泊です。