安城市教育委員会に依頼していた、火を使ったトーチトワリングに関する調査結果の報告がありました。


まず、今年度、練習中などで起きました2名の「やけど」についての原因等についてですが、


主な原因は「トーチに巻く雑巾の“ポリエステル製のタグ”が焼け溶けた」ことによるものでした。


安全管理が不徹底であったことと同時に思いもしないこうした些細な事からも事故は起きるという表れでもあります。

火を使う以上、しかも子どもが火を扱う以上「絶対の安全はあり得ません」


そして、過去2年間の練習中も含めた事故についてですが、やはりヤケドを負う事故が起きていました。軽微だからといいという問題ではありません。軽微な事故がいつか大事故に、そしてヤケドの事故は一生の後遺症が残る可能性のある重大な事故になります。


安城市内で逆に火を使ったトーチトワリングを実施していない(改善した)3校については、やめた(改善した)理由は「危険を感じたから」「安全面の配慮」と極めて、至極真っ当な理由です。

そして代わりとして「カウンセラーが火の舞を実施した」「ケミカルライトのトーチトワリング(光の舞)」にしたとのことですが、これも極めて賢明な選択、判断かと思います。


でもこれがある意味「普通の感覚」であり、子どもの安全を一番に考えれば「当然の答え」かと思います。


こうした実施方法でも、感動や火の扱いなど十分に教育効果が得られる証でもあります。


逆に言えば、火を使う必然性、教育効果が得られないとする理由などが全くないことの証でもあります。


どうしても火を使ったトーチトワリングにこだわるなら、こうしてキャンプカウンセラーや教員の皆さんに披露してもらえばいいだけです。

そもそも、ほとんどの子どもたちが見学なのですから同じことです。


子どもたちが実施したい、させたいなら、ケミカルライトやLEDでも充分、達成感、感動などは得られます。


皮肉を言えば、実施を主張する教育界の人と未実施校側と同じ教育界の中で議論してほしいくらいです。


要するにそれだけ、この火を使ったトーチトワリングを継続実施することに教育界も自己矛盾に陥っているかと思いますし、やはりどう詰めて考えても、このまま続ける合理的、論理的な誰もが納得できる正当性ある理由は全くないかと思います。


ただあるのは、前例や慣例、伝統、過去からのしがらみ、偏見、固定概念になるかと思います。


こうしたことと、子どもの安全、子どもの身を危険に晒すことを引き換えにするべきではありません。


保護者や社会の安全に対する価値観は変わり、そして様々な技術や情報など代替や選択肢が増えている今の時代において、子どもの安全を引き換えにしてまで、いつまでも前例や伝統に拘るべきではありません。


もう答えは出ていると思います。


火を使ったトーチトワリングは子どもたちにさせるべきではありません。

「火の舞」から「光の舞」などへ改善すべきです。


子どもの安全を第一に考えて、教育界は賢明な判断をすべきです。