安城市議会9月定例議会が閉会しました。


各種議案の採決と共に今日の最大のヤマ場

「議員年金復活(厚生年金への加入)」についての意見書の採決。


数では劣るので最初からわかっていたことではありますが、残念ながら、結果「年金復活に“賛成”」の意見書が可決されてしまいました。


議員年金復活に賛成20

議員年金復活に反対7

でした。


今日は提案理由の説明、質疑、反対討論を通して、議員年金復活反対の理由や問題、そしてそもそも議会が提出する意見書の重みやあるべき姿について、合計約1時間以上、話していたように思います。


議員年金復活反対の主な理由として、

1.新たな公費負担が生じること

2.議員だけを特別扱いして税金を投入して厚生年金に加入させるのではなく、議員年金より国民年金そのものの議論を優先すべきこと。

3.地方議会の人材の確保・なり手不足対策にはならず、議会や議員の自己改革や制度改正をまず行うべき。

4.市民(国民)の理解が得られない

4点を主な問題、反対理由として、


そして、意見書提出については、

地方議会が提出する意見書は「議会の意思」であり、市民からの負託を受け、市民を代表する意思決定機関である議会の意思とは、即

ち「市民の意思」を表すことになる。


市民の意思だからこそ、基本的な姿勢、あるべき姿として、極力、議会においては全会一致を目指すべきであり、できる限り、市民の総意を得られているものにすべきである。


ましてや、現状、市議会や市民の意思、賛否が大きく二分されるような、この議員年金の復活に賛成することを今、拙速(せっそく)に意見書を提出するべきではない。


この賛成の意見書が可決され、提出されればそれは安城市議会としての意思、安城市民の意思として議員年金復活を賛成したこととなってしまい、それが市民総意でもなければ、市民がそれを望んでいるとも思えない。


市議会が市民の意思に反して、市民の意思と違う議決をして、の議員年金復活賛成の意見書を可決提出することは、市民からの負託を受け、市民を代表する意思決定機関である議会としては、してはならない、するべきではない、あってはならないことである。


市民の理解や合意形成が得られない中で、議会や世論が二分する中で、ある意味民意に反してまで、各市議会も慎重になっているこの状況で、敢えてこうして対立してまで、事を荒立ててまで、提出する合理的論理的納得できる理由がない中で、半ば強引に、今、急いでまで賛成の提出しなければならない理由は全くない。


市民や議会の全体の利益やバランスを考えた時には、せめて賛成の意見書提出しないという選択をすべきである。


などを論理立てて、情を交えながら、提案理由、質疑、反対討論などで訴えましたが、数がひっくり返るわけもけ、虚しく残念ながら、議員年金復活反対は否決、議員年金復活賛成は可決となりました。


結果は残念でしたが、ただ、これで議員年金復活が決まったわけではありません。

この議員年金復活についてはこの秋の臨時国会からその法制度化に向けての審議等がいよいよ本格化すると言われていますが、


議員年金復活反対する国会議員や地方議会に、強力に引き続き働きかけながら、何としてでも、阻止しなければならないと思っています。


それには、市民、国民の議員年金復活反対の声、世論が必要です。

是非、引き続き、反対の大きな声をあげてほしいと思います。


議員年金復活賛成の意見書の可決は残念ではありますが、ゴールではなく、むしろこれからです。


引き続きがんばっていきたいと思います。


当たり前のことと言われてしまえばそれまででですが、この9月定例議会はいつも以上にがんばったというか「パワー」や「熱」を使いました。


使ったパワーや熱を取り戻すべく、今、焼肉が食べたい気分です。


9月定例議会が閉会しました。


さぁ、帰ります。