「安祥中学校区青少年健全育成協議会」に出席しました。


学校、PTA、小学校、町内会、民生委員、保護司、警察、青少年愛護センターなど子どもに関わる地域の方々が一同に会し、子どもたねついての情報交換、意見交換を行うもので、夏休み、冬休みなど長期連休前には行われます。


同様な会議は小学校でも開催され、私も小学校2校、そしてこの安祥中学校に出席しています。


こうした場では会の最後に、お話をする機会があります。


教育に関する時事問題や国や安城の状況や状況情報など参加する皆さんに知って頂きたい、理解してほしい、情報や意識、価値の共有を図りたいことを話すようにしています。


今日は現在の不登校支援の基本的な考え方、価値観、方向性について、市と国の資料をお配りして話をしました。


不登校児に対しては、学校復帰が望ましいとは思いますが、ただ、現在は、登校や学校復帰という、結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉 えて、社会的に自立することを目指す必要がある、つまり、無理に学校復帰や学校に通わすことだけを考えるのではなくて「多様な」学び、育ちの場を社会として作っていき、最終的に社会で自立できる、社会適応できるようにする。

学校復帰にこだわるより社会適応に重きをおく

と、いうのが、現在の基本的な考え方、方向性であります。


これは私だけが言っているのではなく、安城市教育会の方針でもあり、国の方針、方向性でもあります。


ただ、最近、様々な方とお話しても、良し悪しは別にして、決してその方が悪いという話ではなく、まだ、不登校児は怠け者とか、不登校児は無理やりでも学校に行かすべきなど、不登校児が“悪い”という考え方、価値観を持つ方がまだまだ多いのを感じます。


実はまだ議員、政治家でもこうした価値観、考え方を持っていない方がいるのも事実です。


いくら国や市の教育委員会がこうした方針を示し、教員がこうした考え方を有しても(もちろんこのことも大切です)が社会がこうした価値観を持ち、理解を示さなければ、なかなか社会に出ていくこともまた社会での受け皿もできません。


最近こうした必然性を感じており、今日も改めてこうした教員や子どもに関わる大人が集まる場で話しをしました。


学校に通うのが望ましいのは言うまでもありませんが、何もいわゆる「学校」だけが子どもたちの学びの場ではありません。

様々な環境、事情、症状などがある子どもが学校に行けれない、いわゆる不登校児に対しても、社会の理解と共に多様な学びの場、成長の場、居場所、受け皿が必要です。


安城市では不登校児が小学校で約70名、中学校になると急に増え200名もいます。


まずは不登校児を生まない学校や家庭、地域の努力が必要ではありますが、同時にこうした不登校児の将来や人生の為に社会が理解を示していくことが必要だと思っています。