体育館及び陸上競技場へ。

安城市では来年度、陸上競技場のトラックの舗装材(一般的によく“タータン”と呼ばれています)の全面張り替えを計画しています。


前回のトラックの張り替えから約10年が経過し、現状の状態や10年経った劣化、損傷具合などを、改めて確認してきました。


こうした気になることや市民からの要望等にはほぼ現地、現物、現認の「三現主義」を大切に、現場に足を運ぶようにしています。


舗装材はいくつもの種類があります。

10年でこんなにも劣化、損傷することが一般的なのか、どの舗装材がベストなのか、専門的なことはわかりませんが、とにかくまずは「選手ファースト」で陸上協会を始めとする使用される選手の意向を最大限聞いて、安全で快適、そして耐久性ある舗装材になることを願っています。


余談⁉︎ですが、このトラックの舗装材を一般的によく“タータン”と呼びますが、実はこの“タータン”というのはアメリカ3M社が開発・施工した全天候型トラックの「商品名」とのことです。


68年メキシコオリンピックで初めて全天候トラックが採用され、この時採用されたのが「タータン」であり、以後、日本でもこれがきっかけとなり国立競技場を始め全国で十数ヶ所この「タータン」を採用され、その頃から全天候型トラック、いわゆるオールウェザートラックのことを「タータン」と呼ぶようになってしまったのかと思われます。


ちなみにこのタータンは日本の雨、紫外線、使用頻度などでは劣化、損傷が激しく、今はほとんど使用しているところはないみたいです。

今は国内メーカーの開発も進み、ポリウレタン舗装材が主流となっているみたいで、タータンと同じように“レヂンエース”や“ベルウエザー”など商品名がありますが、商品名で呼ばれることなく、これらも含めてなぜか一般的にタータンと呼ばれてしまっています。


行政側もこのことは知らなかったみたいです。

事実、計画書には“タータンの張り替え”と実際に書いてあるほどです。


「温水洗浄便座」を「ウォシュレット」

「ラップ」を「サランラップ」

「絆創膏」を「バンドエイド」

「ステープラ」を「ホッチキス」

「フェルトペン」を「マジック」

「宅配便」を「宅急便」


など、商品名や固有名詞が一般名詞化、一般名称化したのと同じことですね。


余談はさて置き、繰り返しになりますが、約3億数千万円(今の概算の予算、もっと上がる可能性あり)をの費用をかけてトラックの改修ですから、選手ファーストの使いやすく、そして耐久性に優れた改修にしたいと思います。