今日はほぼ自宅にこもり、明日の安城市議会9月定例議会で正式に有志議員3名で議員提出議案として上程します「新たな国民負担(税負担)が伴う厚生年金への地方議会議員の加入に「反対」する意見書」の提案理由の説明の原稿書きなどを行なっていました。



反対する理由は今までも述べてきたように、主には

・新たな国民負担・税金負担が生じる


・個人事業主・自営業者は全て国民年金なのに、議員だけ特別扱いして税金で半分負担される厚生年金に入る優遇するべきではない。また議員年金よりを優先するより、まずは国民年金全体、年金制度のあり方、国民全体のことを優先すべき。


・議員の人材確保、なり手不足に対しては、公職選挙法の改正や地方議会の制度や運営の見直しなどで考えていくことがまず重要先決で少なくとも議員年金で根本的抜本的に解決する問題でもまた優先することではない。


そして以上の理由もあり、

こうした国民負担が伴い、議員を特別扱いし、優遇、優先するような議員年金復活は到底「市民の理解は得られない」


以上の理由で反対です。


こうしたことなどを明日の提案理由の説明で述べるつもりです。


ただ、今日の現時点でどうしても不思議でならないことがあります。


決して、規則でもルール化されているわけではありませんが、慣例的、紳士協定的に言えば、議案の質疑前には、質問趣旨が正確に伝わり、当日の質疑で噛み合わないことがなきように、議論が深まり、活発に行えるように、ある程度、質問されるならば、最低でもその事実を、またその趣旨くらいは事前に伝えたりするものです。


繰り返しますが、決して、規則でもありませんので、自由ですし、しないことが非難、批判されることは全くありませんが、ただ、私はどんな厳しい質問であれ、議論を深める為にこうしたことを行います。


ましてや議員提出議案では、質問はすることが目的であり、その議員を批判、非難することや、嫌がらせをしたり、恥をかかせたり、顔を潰すことが目的ではないので、必ず、質問はすれども、その内容や趣旨は必ず伝えるようにします。


ところが、本日、誰一人として、こうした明日、提出する議案について、質問を行う旨の連絡等がありませんでした。


と、なるとどういった事が考えられるか?


①一般的にこうした意見書関係の議案で「賛成」の時は質疑があまりなされませんので「賛成」するのか?


②慣例を無視して、当日いきなりの質問をぶつけるのか?

もちろん、ルール的に問題ありませんし、いきなりであれどんな質問にも答えられるように腹に落とし込んでありますので大丈夫ですが、仮に本旨とは関係ないような嫌がらせや揚げ足を取るような、恥をかかせる為だけの質問をするならば、それは人間性を疑いますが。


③私に言いたいことだけを言わせて、特に質問もせずに、議論もせずに、サラッと流して、採決だけは「反対」する


この3点が考えられますが、もちろん①が望ましいですが、現状では考えられにくいかと思います。


②の手法も決して美しい手法ではありませんが、ただ、ルール上は問題ありませんし、どんな経緯、背景、いきさつであり公で開かれた市議会の場で議論がなされるのは良いことであり、こちらも議論に真摯に受けて立つべく、せめて、質疑があることを願っています。


最もしてはならないのが③です。

質疑や議論、またその理由も明らかにしない中での「反対」はあり得ませんし、するべきではありません。


この9月定例議会の採決からタブレットよる「電子採決」が導入されます。

つまり、明日最終日に行われるほとんどの議案の採決から「電子採決」が行われます。


私自身、この電子採決には、1ミリも反対ではなく、むしろ積極的賛成でこうした議会のICT化や先進的な取り組みは大いに実施していくべきだと思っています。


今回「電子採決」を導入する最大のメリットは「議会の見える化」です。

よく勘違いされますよが、決して採決の迅速化、スピード化には繋がるものではありません。

時間は今までの採決よりかかると思われます。


今まで「意義なし!」と言っていた「簡易採決」と「起立採決」がこの電子採決で行われるようになり、各議員の議案に対する「賛否」がわかる画面が議場内モニターとインターネット中継などで映され、瞬時にわかるようになります。

こうした各議員の採決の行動が瞬時に「見える化」されるのは望ましいことではあり、このことには何ら異論はありません。


ただ、こうした「採決の見える化」と共に、本来の「議会の見える化」を行なっていくのが、本来求められ、必要なことです。


議員の考えや主張、採決に至るまでの議論や理由など議会、議員の説明責任をしっかり行うのが本来求められる「議会の見える化」です。


重要なこと、大切なことを、一部議員や会派だけで見えないところで決め、その議論の経緯などを公で開かれた場である市議会の場でもあまり明らかにしないような、


明日の意見書でも理由を明らかにせずにただ反対され否決だけなされるような、


過程をわからないようにして、表面的なことだけを「見える化」しても本来の、あるべき姿の「見える化」とは程遠いものになってしまいます。


議会、議員の見える化とは説明責任と共に、自分の主張や考えなど政治姿勢、政治行動などをしっかりと見える化することであり、


表面的に議決結果だけを見える化できるシステムを構築したところで、

議員の姿勢が、情報公開、説明責任を果たそうとする姿勢、見える化しようとしなければ、それは片手落ちの、本末転倒のパフォーマンスに過ぎない見える化になってしまいます。


繰り返しになりますが、この「電子採決」の導入、そして「見える化」への姿勢そのものはいいことであり賛成しています。

だからこそ、この電子採決の見える化をひとつの大きな機会と捉え、より説明責任などを果たす「真の見える化」にも積極的に向かうべきだと思います。

それこそがこの電子採決の大きな意義や効果だと思います。


明日の最終日の本会議の模様は、電子採決が行われることもあり、初めて、インターネットによるLIVE中継、そして録画の配信が行われます。


明日は「電子採決」そして私たちの「議員年金反対の意見書の採決」など、そして何やら同一会派の白山議員も別の案件で質問するとか⁉︎


明日の議会中継はある意味、緊張感ある議論も含めて、見処がたくさんかと思います。


是非、安城市議会初の「電子採決」と共に、どんな議論などが行われるか、ご覧頂けたらと思います。

http://smart.discussvision.net/smart/tenant/anjo/WebView/sp/livelist1.html