安城市民会館で開催されました「まといの会発足記念公演「まといあわせ」にご案内頂き観賞してきました。


「まといあわせ」とは和太鼓を中心とした和楽器の演奏会。


「まといの会」とは会を主宰する安城市高棚町の「神谷俊一郎さん」が中心となって安城、刈谷、岡崎、豊田など県内を中心にしながら東は東京、西は大阪の20代、30代の若手のプロ、アマの和太鼓奏者約20人で昨年7月に結成した和太鼓集団です。


代表の神谷さん自身が、日本でも人気の新潟県佐渡を拠点に太鼓を中心とした太鼓芸能集団「鼓動」に約6年間所属していた、その間の想いや経験を活かしてもっと地域に根差した活動や自分自身で様々な演奏会を創り上げたいと鼓動を退団して、拠点を地元に移し、志を同じくする和太鼓奏者の仲間と共にこの「まといの会」を結成させました。


「まとい」は江戸の時代の“火消し”今でいう消防団が各組の掲げていた旗印(シンボル)「纏(まとい)」からきており、この会は各々に所属団体を持っている人がが多いい為、まずは各々の団体の旗印、地域を大切にしながら、多様に交流していく会と意味として「まといの会」という名になったとのことです。


今日の公演名「まといあわせ」をきっと、そんなメンバーをまといを“心ひとつ”にしようという想いで付けられたのではと思います。


「まといの会」結成理念、活動方針として、和太鼓を始め、和楽器を演奏したり、それを聴くのが好きな人、また演奏だけでない和の文化に携わる人たちも含め、和の文化が好きな人、広めたい人たちが、集まれる場、交流できる場などあらゆるコミュニティをつくり、どんな人でもここに集まれば同じ想いを持っている仲間に出会える「理想郷」を目指して活動していきたいとしています。


活動内容も今日のような定期的な演奏会や稽古など演奏活動を中心としながらも、これから東海地区を中心とした大規模な交流会の企画や有志による各地域へのお祭り見学など、和の文化で繋がる、和の文化を広めるような活動をしていきたいとのことです。


結成から約1年。

この間並々なら努力や稽古を積み重ねてきての今日のまといの会発足記念公演「まといあわせ」


20代の若者達がバンドや欧米の文化ではなく、あえて「和楽器」という自国の楽器を使って様々な可能性を探し、表現する演奏会。


チケットは安城市民会館1200席が前売り段階で完売。

開場前から長蛇の行列、会場はもちろん満席。

まずはここまでの人が来場されるほどに活動されてきたことが本当に凄いと思います。

演者の皆さんの今までの歩みがまさに来場者に表れているように思います。


公演はそれぞれの和太鼓演奏を中心に、和太鼓以外にも篠笛や民謡、民俗舞踊等を取り入れ、お祭りのお囃子から現代的な創作曲まで和太鼓や和楽器に興味がなくても楽しみいただける内容になっており、また、最近の子どもたちが目にする機会が少なくなってしまった「山車」や「神輿」の展示などもありまさに「まといの会」の想いを表した公演でした。


その中でもメインであり、皆さんのアイデンティティである「和太鼓」の演奏は圧巻のひと事。


大太鼓や独奏は迫力満点。

またメンバーで奏でる演奏は一糸乱れぬ息ぴったりのまさに「まといあわせ」を表した素晴らしい演奏でした。


こうした和太鼓の演奏をゆっくりじっくりと聴くことがあまりない私ですが、改めて和太鼓は聴く楽しみはもちろんのこと、観る楽しみもあり、そして「心」や「身体」に響きわたる「感じる」ものだと知りました。


公演終盤には太鼓の音色と会場のお客さんの手拍子が一体となるほど、会場がひとつになるほど盛り上がり「まといあわせ」以上に、演者と会場とが心ひとつになるまさに「心あわせ」でした。


太鼓の音色と同時に、神谷さんをはじめ演者の皆様の“想い”がまさに心に「響く」とにかく、素晴らしい、感動的な演奏会でした。

最後に主宰の神谷俊一郎さんがステージ上で流した涙がより感動を呼び起こしました。


「まといの会」がこの地域に発足したことでこの地域に新しい文化が誕生することを嬉しく誇りに思いますし、同時に若者が「夢」や「志」を持ってひとつずつ着実に成し遂げていく姿が、こうした若者たちがこの地域にいることが嬉しく誇りに思います。


「まといの会」のすっかりファンになってしまった私。

ファンの象徴、Tシャツを早速購入。


これからも「まとい会」そして若者たちの志高き挑戦を応援していきたいと思います。