千葉県商工会議所連合会で経営指導員向けBCP講習を行いました | 中小企業の知的資産経営と災害対策・BCP

中小企業の知的資産経営と災害対策・BCP

強みを見える化して活かす「知的資産経営」と、災害対策やBCP策定をご支援しています。

【千葉県商工会議所連合会主催  経営指導員向けBCP講習】

 

2月26日に、千葉県商工会議所連合会主催の、県内各商工会議所の経営指導員の方向けに、「BCP研修」を行いました。

 

千葉県内では「千葉は災害が少ない」と思っている人が多いそうで、中小企業者の災害対策意識は低いそうです。確かに地形的には大地が多く東京東部に比べて水害リスクは低くまた地盤は比較的揺れにくく、かといって山地でもないため土砂災害リスクもそれほど高くないと言えそうです。しかし、2019年の台風15号による房総半島の強風被害は甚大なものでしたし、太平洋側の地震による津波リスクなどもあり、決して安心していい地域とは言えません。何よりも日本列島のどこでも大災害が発生する可能性があることは、能登半島地震が示しています。珠洲市の30年以内の震度6強以上地震の発生確率は0.1%とみられていました。災害は自然現象であり、決して確率等の数値だけで判断してはいけないものです。

 

講習の最後には、僭越ながら、県内中小企業の支援者である各商工会議所及びそこの経営指導員の方々にどういう支援をしていただきたいかを提案させていただきました。基本的には次の4ステップを段階的に進めるというものです。

ステップ1:災害を認識

ステップ2:防災対策を実行

ステップ3:計画に見える化

ステップ4:PDCA

 

ステップ3がBCP策定等にあたりますが、BCPを作りましょうといってもハードルが高いと考える事業者に対しては、「災害対策TO DOリスト」を作ることをお勧めすると良いと思います。ステップ2まででやるべきことを洗い出し、それらをいつ誰がやるかをTO DOリストという形で見える化する。これもりっぱな事業継続のための計画と言えますね。