「津軽のカマリ」を観ました。
津軽三味線の名人 高橋竹山の生涯、関係した人々、津軽の風土、社会、歴史などを描いたドキュメンタリー作品です。
竹山師の1音で、もう持っていかれました。
店主は中学生の時に、どういう経緯か、高橋竹山のレコードを手に入れ、ずいぶんと聴き込みました。
ある時、中学校に三味線が来て、それまで触ったこともありませんでしたが、記憶をたよりに津軽じょんがら節のさわりを弾いたら、友達がびっくりしました。
自慢でした(^^)
最近、津軽三味線のCDが入荷したので、新しく「アジアの音楽」というハコを作りました。
このCDは、津軽じょんがら節を、6人の演奏で聴くという、ややマニアックな盤です。
他の奏者は新節と旧節が収録されていますが、竹山師は前囃子と中節が収録されています。
ドキュメンタリーで初めて知ったのですが、「中節」というのは、太平洋戦争中の特に苦しかった時代を思い出しながら弾かれたのだそうです。正にブルースですね。
津軽三味線って、どうかすると、どれもこれも同じように聴こえるのですが、それぞれにベースとなる唄があり、歌詞があり、演者の人生がある、大変深い音楽です。店主もまた聴き直してみようと思います。