先日からこの本を読んでいます。

 

最初に出てくる、グールドとバーンスタインのエピソードが面白く、音源を探したら。ありました。

Brahms: Piano Concerto No. 1, Gould & Bernstein (1962) ブラームス ピアノ協奏曲第1番 グールド&バーンスタイン

 

ブラームスのピアノ協奏曲1番の演奏前に、バーンスタインが「これは私が本来やりたいスタイルの演奏ではない。ミスタ・グールドの意思でこうなった」と説明したというライブ録音です。

小澤氏は当時ニューヨークフィルのアシスタントで、この場にも居合わせたそうです。

 

で、演奏ですが、第1楽章のテンポ設定が非常にゆっくり、というのが分かりやすいポイントらしく。

しかし、店主は、ブラームスのピアノ協奏曲1番というものを、生まれて一度も聴いたことがなく。比べる対象をまず聴いておこうと、こちらを聴いてみました。

Brahms: Piano Concerto No. 1, Rubinstein & Reiner (1954) ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ルービンシュタイン&ライナー

 

比べて聴いてみたら、なるほどでした。

 

しかし、あれですよ。昔だったら、こういう記事を読んで、ふ〜ん聴いてみたいなと思っても、音源を手に入れるのに、お金と時間と労力がそれなりにかかったわけです。

今では、とりあえず事実関係だけ知りたければ、音質には目をつぶって、すぐ解決できます。音楽を聴いて気に入れば、もっとしっかりした音質の音源を手に入れたり、演奏会に行ったりして、より深く楽しむことができます。

 

こんな音楽を演奏したい、指揮してみたい、作曲したいとなれば、スコアを探してダウンロードすることもできます。

 

なんちゅう時代でしょうか。

 

音楽、特にクラシック音楽を勉強するのに、結構なお金がかかるというのが、店主ら世代の常識ですけど。

今はやる気があれば、独学でもかなりなことができそうです。

そんな人がいれば応援したいし、店主も遅ればせながら勉強してみたいと考えています。

 

本の話に戻ると。話はここから、ベートーベンのピアノ協奏曲3番の聴き比べをしながら、小澤氏のさまざまな話を聞くことができます。よくぞこういう本を残してくれたと、村上氏には感謝しかありません。リアル真一くんの冒険物語です。

 

当店の営業につながるものがまるで無い(><)ので、ぎりぎり、グールド&バーンスタインによるベートーベンのピアノ協奏曲2番があったので、貼っておきます。

CD● グールド ベートーベン ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19

 

そっか。これも、他のアーティストの演奏と聴き比べると面白いのかも。全然気がつきませんでした。