「キャッシュフロークワドラント」はとりあえず全部読みました.
今日のは新しい本.2008年リリースです.
例のサブプライムローン問題で,ロバートキヨサキさんもなんかダメージがあるのかと思いきや,そうではないこと,どうしてそうではないのかが分かりました.
投資とひとくちにいっても,その中にはキャピタルゲイン,利ざやっていってもいいんでしょうが,それを得る目的と,キャッシュフローつまり収益を目的にするのでは,だいぶ違ってくると.
店主は投資っていうと,安く買って高く売るっていう発想しかありませんでした.株式にしてみたって,配当や株主優待権なんていくらにもならないと思っていたので.
家賃収入を目的とする不動産投資は,自分でコントロール出来る部分が大きく,市場など外部の影響を受けにくいと.不動産購入にはローンを組むことが容易で他の投資より資金にレバレッジ(てこ)を効かせることが出来る.そういうことなんだそうです.
えっと.この本の主題はそういうことではなくて,ニクソンショック以降の,お金が通貨でしかなくなってしまった時代に,どういう考え方でお金を扱わないといけないかということです.昔流の経済観がなぜ通用しなくなったのか,ここが本書のキモ.更にそれにどう対応するのか,キヨサキ氏の体験を元に書いてあります.アメリカ政府批判もたっぷり盛られています.実践編つきの経済書です.
去年の年末のテレビに,経済学部を出て博士号をとったけど,仕事が無くてホームレスって人が出てました.
正直「アホか」と思ったけど,この本で読めるような文脈で経済学は教えられてないよなぁと思い出しました.だからしょうがないんだよ.ごめん.アホて言って.店主もファイナンシャルIQの低さでは負けてません.
ていうか,雇われを拒否して,ホームレスというのはどういう境遇かを体験してたのかも.それだったら素晴らしい勉強をしているところだったのかもです.
借金があること,貧乏であることをチャンスととらえて,それを解決することで自分のリソースとせよ.他人ではなく自分のお金の問題を解決せよ.という部分に元気をもらいました.一所懸命働くだけじゃダメよと.頭をつかえと.
ビジネス/経済の本
http://nagasaki-ya.com/33/business.html