映画「沈黙」 その2 | 政策集団SEIGAN公式ブログ

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長崎市から市政に関する提言を発信していきます。

映画の前半に「ゼンチョー」という言葉が出てきた様に思う。

日本語では「異教徒」と訳していた。

長崎の深堀の先にカトリック善長谷教会がある。

小さな教会である。教会の前庭から軍艦島が間近に見える。

善長谷は隠れキリシタンの住む所ではなかったか ── 。

そしてその人達は「外海」から来た人達ではなかったか ── 。

教会の説明板にそう書いてあった様に私は記憶する。

なかにし礼さんの「長崎ぶらぶら節」の
 
小説の一節にも書かれていた所であると思う。

何か知らぬが、映画の中で「ゼンチョー」と聞こえたから、

勝手にいろいろと考えているのである。

沈黙の中では外海と五島の間を、

「ギッコン舟」に毛のはえたような小舟で
 
行ったり来たりするシーンあり、「角力灘」の先は「玄海灘」、
 
ギッコン舟で往くには気の遠くなるような距離であったろうに等と思う。

何様17世紀の始め頃の話ですから ── 。

小生の自宅から、外海の遠藤周作文学館迄約30分位、

夕陽のキレイなところであり、
 
数年前迄よく行ったものである。近年余り行かない。

先日、国は世界遺産キリスト教遺産指定の為、
 
正式に申請を行なった。

世界遺産指定は長崎の悲願である。
 
今回こそ成功して欲しいものであるが、

今回この「沈黙」が、世界遺産決定の
 
後押しをしてくれるのではないかと大いに期待しておる処である。

不肖私、遠藤周作氏のファンであった。

特にTVでの対談等、皮肉混じりの話し振りが
 
誠に軽妙で面白く、おかしかった。

このたび、「沈黙」を観て、改めて人の心の奥底の深遠なる部分を、

書き表した遠藤周作氏の限界なき、人間力を感じた処であります。

近日中に外海の遠藤周作文学館に行かねバ。