「沈黙」を観た | 政策集団SEIGAN公式ブログ

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平成29年1月27日 夕方、妻同行。

どんよりした映画であった。

前半、妙に気になる俳優が居た。

だれだったか ── 。そうだイッセー尾形だ ── 。

「ラストサムライ」の撮影場所は台湾であったと聞いた。

「沈黙」も何となくそんな気がした。

長崎の「外海」にしては、樹木のたたずまいが、
 
なんとなく「ヌッかところ」の感じがした。

イッセー尾形の表現力は出演者の中でも
 
群を抜いているような感じがした。

ラストサムライの渡辺謙がそうであった様に、

イッセー尾形演じる長崎奉行井上筑後守の表情が
 
数日経った今日でも鮮烈に思い出される。

助演者としてはアカデミー賞ものではなかったろうか ── 。

映画の筋書きについては、多くの人が知っておられるはずだから、
 
申すべくもない事であるが ── 。

カトリックの宣教師を棄教させようとする、
 
長崎奉行以下の侍達のセリフがなかなかに良かった。

彼らの言葉の奥深さには驚いた。
 
キリスト教の深奥と当時の日本に於ける人々の間に
 
染み込んで行く信仰の力の
 
恐ろしさというものを一番理解していたのは、

イッセー尾形演じる、長崎奉行井上筑後守と
 
その部下の侍達ではなかったのか ── 。

「ラストサムライ」同様、主役はナレーションにより、

かろうじてその位置をキープしておったようなもので ── 。

何はともあれ、どんよりはしていたが、
 
「良か映画」である事に間違いはない。

観られるが良かろうとお勧めスル。