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nagarenotokiのブログ

四季折々、自然の姿に感じること

https://www.youtube.com/watch?v=MNzh4VhDB5o

 

今回の旅では たくさんの花々と

出会えるのを 期待していた私だった

なぜなら 旅行会社のキャッチフレーズには

「花の浮島」「花の利尻礼文」「花の宝庫」etc・・・

などの華々しい言葉が躍り

一面にエゾカンゾウが咲き乱れる 海辺の写真が

パンフレットに使われていた

出発前の空港で 旅行会社の社長に聞いても

「今がお花は最高の時期です。

 良い時を選ばれました」と

自信たっぷりに 見送ってくれた

 

しかし 現実は違っていた

エゾカンゾウのオレンジ色は

どこを見渡しても 目に入らない

もう終わってしまったという

「今年は花が早かったから」

ちょっとガッカリだった

そして出会えたのは こんな野の花たち

 

 ハマナスとマーガレット

ハマナスの花の後の実(ローズヒップ)

 

 ギボウシ(南浜湿原)

 ラベンダーと出会ったのはここだけ(場所は不明)

 水芭蕉の花の後の巨大化した葉(南浜湿原)

 ツリガネニンジン(スカイ岬)

 エゾカワラナデシコ(スコトン岬)

 オオウバユリ(姫沼)

 名前不明

 

行く先々でバスガイドさんは替わったが

私はどこでも バスガイドさんに植物について

質問するのが 趣味になっていた

すると 私たちのまわりには

人が集まり だんだん大きな輪になって

話題も広がっていく

特に私が聞いたのがこんな植物について・・・

 

 

私には同じ「エゾニュウ」見えるのだが

ガイドさんに尋ねるたびに 違うと言われる

何でも エゾニュウ オオハナウド ヨロイグサ オオカサモチは

よく似ていて 見分けが難しいのだとか

「葉を見たらわかります」と言われるが

私にはサッパリわからず終いだった

「ガイドさんやめたら、植物学者になれそうですね」

と尊敬のまなざしで言うと

「このあたりのバスガイドは これがわからないとやっていけません」

と厳しい目を作って 答えるバスガイドさん

一面の花の海辺は 見る機会はなかったが

日本最北の島をめぐりながら

バスガイドさんから受けた植物の授業も 

楽しいひとときだった

 

厳しい冬を越えて 咲いた北の花々は

華やかさはなかったが

たくましい命を輝かせていた