公園のイチョウ
早くから 色づいている
この木の下で
具合が悪くなって
座り込んでいる高齢の人と 出会った
声をかけ しばらくそばにいたが
やがて 「もう大丈夫」と
自転車に乗って 帰って行かれた
米子市のケヤキ通り
ほんの少し 紅葉している
秋の夜 よく行った「本の学校」も
この沿道にある
何年ぶりかで行くと
店内は ガラリと変わっていた
雨上がり
綿の雲を遠ざけて
広がりゆく 空のオアシス
信号待ち中に 急いでパシャ!
元気になった母と 広瀬の山道をドライブ
山からしだれる 花一杯の萩に
目を奪われていると 道路の真ん中にヘビ
思わず 車を停める私に 母は
「踏んで行け」と言う
恐る恐る発進すると
両輪の間にいてくれて ホッと一息
野は ススキ セイタカアワダチソウに
占拠されている
まだまだ これからが本番である
野の花たちも 群生中
実家の裏山のミゾソバ
誰に見られることもなく
ひっそりと 野の花のいのちを
精一杯に生きている
秋の日は あっと言う間に暮れていく
夕暮れ時は 沈みゆく太陽との
美しいひととき