その日 ひとつの命が私にゆだねらた
頑固者で すぐに手が出る大柄な患者さん
食事を喉に詰まらせて どんなに背中を叩いても
呼吸すら出来ない状態になった
すぐに 車いすでお部屋に連れ帰って
すぐに 車いすでお部屋に連れ帰って
スタッフの手を借り 嫌がって
抵抗するのを抑えてもらって 吸引した
そばでは 日頃からうるさいその人の奥さんが
おろおろと 大騒ぎしていた
顔色も変わっていたその人が やっと
呼吸らしい呼吸をしてくれた時・・・・
うれしくて 涙が出そうになった
どんな人であろうと
やっぱり命の限り 生きてて欲しい
奥さんからは お礼の言葉もなかったけれど
そんな言葉を 待つのも邪道だが
そんな言葉を 待つのも邪道だが
命の重さを 感じた瞬間だった
命という 不思議な
かけがえのない存在を
命という 不思議な
かけがえのない存在を
手助けしたり 見守ったり・・・
時には くじけそうになりながらも
やっぱり この道を歩んでいきたい