雨のあとさき | nagarenotokiのブログ

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四季折々、自然の姿に感じること


夜半から朝方にかけて 強い雨が降った
この雨で 桜はたくさんの花びらを落とした
まるで 花への惜別の情を
断ち切るかのような 無情な雨

 

雨上がり 花に代わって
そこには 新緑の葉が誕生していた
目にしみるような さわやかな色をした
生まれたばかりの葉が・・・
花を落として さっぱりとした木々に
今度は緑の葉が茂り 
涼しい風を送ってくれる季節の到来を告げていた

 

雨は無情ではなかった
きっと 次の季節を迎えるための
お手伝いをしたのだ
花がいつまでも 木に養われていれば
木はそれだけエネルギーを使い 弱ってしまうだろう
たくさんの花を咲かせ 疲れきっている木を
雨はきっと 早く楽にさせてやりたいと思ったのだろう
だから 荒々しい雨水で花びらを落としたのだ
地に落ちた花びらは そこで土の養分となり
桜が生きていくための栄養となる
自然のシステムは 合理的で無駄がない

   
 
このすばらしい自然の中で 自然の一部として
自分も生きている
それを思う時 敬虔な思いが込み上げて来る


添付した画像は今はなき花たちです。