夏の夕暮れ時の空を見るのが好きだ
太陽に支配された 厳しい暑さの時間が過ぎ
太陽が西に傾きかける頃・・・
空は美しい 大パノラマを繰り広げる
毎日毎日 夕焼け空は新しく創作される
空と雲と 太陽が中心となって
世界一大きな芸術を
無限大のキャンバスに 描き出してくれるのだ

竹林の木漏れ日
竹と竹の間から
オレンジ色の光が まぶしく射し込んで
まるで 木漏れ日のシャワーを浴びているようだ
どこにいるのだろうか・・・カナカナカナ・・・と
ヒグラシが しきりに鳴いてる
ヒグラシは 夏の終わりを感じさせ
ちょっとせつない気持ちにさせられる

夕暮れの遠景
遠く つんととがった格好の良い山は京羅木山
私の住む所からは いつも
京羅木山の向こうに
夕陽が沈む
空のピンクと青が 夢のように美しかった

夕陽はついに山の向こうに・・・
近景はシルエットとなって
余韻を残した空の色は ますます深い色を帯びる
子供の頃読んだ「アルプスの少女」を思い出す
「おじいちゃん、夕陽はどうしてあんなにきれいなの?」
「それはね、太陽が地球にさよならを言っているからだよ。
何でもお別れする時が、一番きれいなものなんだよ」