たいまつを手にした人々が 参道を下って来る
参道脇で その美しい炎の波を見るのが
火に照らされて 輝いて見える
たいまつは命と同じ とふと思う
竹筒を 炎が燃やしている間も
命は 燃えている
そして いつか燃え尽きる・・・
みな人生のいろいろな難問を抱えながらも
今 たいまつを掲げ
参道を 生き生きと闊歩している
ほら貝の音を合図に始まる 激しい連打
ダイナミックなリズムが 魂に響く
たいまつの光の帯の流れの中で
大山が息づき 力強く鼓動を始める
博労座で 1人1人が持っていたたいまつは
2か所の炎の中に 投げ入れられ
ますます大きな炎となって 燃え盛る
時折風に煽られ 火の粉を巻き上げ