湿原の広範囲に 生息するガマ(蒲)
因幡(いなば)の白ウサギのお話に出て来るガマの穂
それは本当に不思議な 興味深いものである
6月 爽やかな葉擦れの中で
ガマはきれいなクリーム色をしていた
7月になると 15cm~18cmに成長し
茶色く 硬くなっていた
11月 ガマの穂は膨らみ
中から綿毛のような 白い毛が
茶色の外皮を破って はみ出した
そして 今日
久しぶりに見てみると
外皮は醜くただれ 一部から
綿のような塊が飛び出し
無残な姿を晒していた
触ってみると もこもこと柔らかくなっている
誰にも知られぬ湿原で ガマは
自然の法則のままに 生きていた
「初夏に花茎を形成し、上部に雄花群を、それに接して雌花群を付ける。雄花からは大量の花粉が形成され、飛散する。ガマの生産する花粉の量はすさまじい。これを集めたものを蒲黄(はおう)と呼び、漢方では利尿剤、止血剤として利用する。雌花は成熟するとより太く、褐色になるので、まるで祭りで売っているフランクフルトソーセージのようになる。秋になると穂は綿花になって崩れ、風に乗って飛散する。昔はこの綿花を集めて布団の綿に使用したり、火をおこす火口に利用した。」 (Wikipediaより)
この「湿原」は私の実家の前に広がるもので、何10年か前には水田だったのですが、いつからかアシやガマが生息し、今も年々勢力を拡げつつあります。写真を載せたいのですが、どうしてもうまくいかず、もどかしく、悩ましいです(笑)。