GWも各地でマラソン大会があったようですね。
東京マラソン・名古屋ウィメンズ直後にもあったのですが、当院のランナーの痛みに関する記事のアクセス数が急増しています。いつまでも楽しく走るためには、靴・インソールの知識も重要ですよ(^^)
詳しくは⇓
最近、ランニングフォームについて『陸王』でも話題になった、つま先着地の「フォアフット走法」や、足の中間部付近での着地の「ミッドフット走法」が注目されていますが、私は個人的には、それほどトレーニングに時間を割けない人は、無理してフォアフットやミッドフットを意識しない方がいいのではないかと思います。
これは私見です(^^;
ちなみに私は
・足専門の整体師
・学生時代に短距離選手
・現在、月間走行距離100~200kmの市民ランナー
ちゃんとした記事は有森裕子さんが書いていますね。
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私が中学生だった世界陸上東京大会の頃、短距離選手だった私が「着地はつま先か?踵か?」と疑問を顧問の先生に投げかけると、「短距離はつま先。長距離は踵。」と返ってきました。それは、「つま先着地の方が推進力を生むが、パワーを使うので長時間は持たないから、長距離は踵着地でいい。」との説明でした。ですから1990年代、すでに着地については一定の理解があったのだと思います。つまり、日本人は長い距離をつま先で走ることは不可能だと思っていたのではないでしょうか?
でも、「BORN TO RUN」が出版されて、裸足(ベアフット)が注目されると、どうやら長距離に強いケニアやエチオピアの選手はフォアフットで走っているらしいというところから、それを可能にしているのが裸足の生活と分かってきます。それなら、私たち靴で生活している人間と、裸足で生活している人間の体の違いは何なのか?というところが現在であり、そこから導かれた一つの成功例が大迫傑選手なのではないかと思ってます。
とはいえ、ケニアやエチオピアの黒色人種と私たち黄色人種では、骨格や靭帯の固さなど根本的に違うので、さまざまな要素が複雑に絡まっていて、そう簡単にクリアできる問題ではありません。
要するに、靴で生活している日本人の私たちは、普段から踵着地で生活しているため、踵着地で身体を動かすように筋力や柔軟性が特化しています。ですから、ちょっとやそっとの練習や意識では、体のクセを根本から変えられないのです。
一部の陸上競技の練習に明け暮れられる人なら、トレーニングでミッドフット⇒フォアフットに進化させられると思います。でも、そこまで走り込めない・・・ドリルなどの基礎的動作の確認トレーニングをしていない市民ランナーには、習得はかなり厳しいと思います。それどころか無理すると余計な疲労の蓄積を生み、ケガや慢性的な痛みの原因になってくるのではないかと思います。
普段から裸足で生活やトレーニングをするなら別ですけど(笑)
そして偉そうに言いながら、私も一時期は裸足コンセプトのフニャフニャなシューズを履いて走っていましたが、全く使いこなせませんでした(;´Д`)一方で、それまでの靴がソールが厚くて固いことで、どんなに衝撃が吸収され、また推進力に変えられているかを実感しました。
そもそも整体の現場で見ていると、着地以前に足の指が使えていないランナーがとても多いのです。足の指の筋肉は土踏まずのアーチをスプリングのように機能させ、衝撃を推進力に変えてくれる重要な筋肉です。しかし、最近では体育会系の部活でバリバリ運動している学生でさえ、足の指をうまく操れない子が増えてきています。試しに足の指でグー・パーしてみて下さい。一本一本大きく動かなければ、足の指を動かすトレーニングが先決です。
とはいえ、市民ランナーのミッドフット走法を完全に否定するわけではありません。トレーニングを積んで足が速くなってくると、自然と着地は前の方になってきます。速い選手と走ったことはありますか?今度、足音をよく聞いてみて下さい。速い選手ほど着地の音がしません。これは地面との摩擦が起こっていない証拠であり、踵から「ドシン」と着いていない証でもあります。逆を言えば、いつもより少しだけ着地を前寄りにするだけで、今よりレベルの高いフォームに近づきます。
ですから、どうしてもつま先着地を取り入れたい市民ランナーは、急に無理してつま先着地をするのではなく、いつもより1cm前寄りで着地する意識のところから始めたら良いのではないかと思います。
今回は思いついたことをつらつらと書きなぐってしまいましたが、そのうちきちんと調べて記事にしたいと思いますm(__)m
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