先日、妻と一緒に『祈りの響き ~作曲家 立原勇作品集~』へ行ってきました。

立原さんは春日部高校の大先輩です。

正直なところ、「現代音楽」と聞くと、私には少し難しいイメージがありました。

ところが、開演前の立原さんのご挨拶で、その先入観が少し変わりました。

「現代音楽は難しいと思われがちですが、世の中には調整された音よりも、調整されていない音の方が多くあります。そして私たちは、その音を美しいと感じることも少なくありません。」

そんなお話だったと思います。

「なるほど。」

そう思って演奏を聴き始めました。

最初の『二つの川』は、ヴァイオリン、チェロ、ピアノによる三重奏。

「川のせせらぎ」というイメージが頭にあったので、音楽と景色が自然と重なり、

「こういうことなのか。」

と、現代音楽が少し身近に感じられました。

ところが次のトランペット独奏では…。

「やっぱり難しい(笑)」

妻と顔を見合わせながら、二人とも苦笑いです。

それでも演奏を聴き進めるうちに、

「この曲は好きだな。」

「これはやっぱり難しい。」

そんなことを繰り返している自分がいました。

そして最後の『アヴェ・マリア』。

現代音楽らしい始まりから、少しずつ聴き慣れたメロディへ移り変わっていく流れがとても心地良く感じられました。

アンコールは『アメイジング・グレイス』。

こちらは馴染みのある旋律が多かったのですが、不思議なことに、最初なら「こっちの方が聴きやすい」と思ったはずなのに、この頃には少し物足りなさまで感じている自分がいました。

約2時間で、音楽の聴き方がこんなにも変わるとは思ってもいませんでした。

新しい世界に触れるって面白いものですね。

立原さんは高校の大先輩ですが、とても穏やかで優しい雰囲気の方です。

同窓会では先輩方へのご挨拶で緊張することも多い私ですが、立原さんとお話しすると不思議と肩の力が抜けます。

今回初めて作品を聴かせていただきましたが、とても貴重な経験になりました。

また機会があれば、ぜひ足を運びたいと思います。