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―朝鮮(韓国・北朝鮮)についてはまだ勉強中なので教えてね、てへぺろ♪―
バンコク在住のじゅーざです。
イギリスが国民投票でEU離脱の方向で決まりましたが
現実問題としては今後どのような関係をEU諸国と継続するのか
がいまだ不透明なので最終的な影響はまだ計測不能です。
そもそも通貨としての英ポンドはユーロから分かれていましたから、イギリスがEUとの関税同盟のような形で関税撤廃を維持すれば離脱の影響は最小限に抑えられるでしょう。むしろEU内でその体質に元々存在する
富の再分配システムの欠如
という最大の欠陥が存在する限り、今後も経済運営が自由に出来ない不満を持つ国の離脱もあり得ると考えます。単一経済圏を謳いつつ、ギリシャやポルトガルのような弱小国家から資金をドイツが一方的に吸い上げるのみで、(日本での地方交付税のような)還元する仕組みが無いのでは弱い国から財政的に崩壊するのは明らかでした。
そういう意味では
イギリスの離脱がEU崩壊の嚆矢になる可能性はあります。
オレが見る限り、1991年のソ連崩壊以降、第2次大戦後の世界システムに支配的だった
大きいこと(連合すること)はいいことだ
という観念が崩壊し、世界は分裂のステージに突入していました。
ざっと見るだけでも
1991年 ソ連崩壊(バルト3国の離脱から開始)
同年 ユーゴスラヴィア分裂(スロベニア、クロアチアの離脱から)
同年 ソマリア崩壊(現在もかなりのエリアが部族社会に)
同年 エリトリア独立(エチオピアから分離独立)
1993年 チェコスロヴァキア分裂(チェコとスロヴァキアに分かれる)
同年 東チモール独立(インドネシアの支配から自立)
2003年 イラク戦争後にイラク国内が分裂状態に
2011年 南スーダン独立(1955、1983年からの内戦を経てスーダンから独立)
この様に民族自決的な
国という枠組みの細分化
が世界で進んでいたんですが、それに抗って統一を拡大していたのが
EUだった
訳ですね。
まあ民族自決というと聞こえはいいですが、結局は第2次大戦後に
人工的に作られた(重要)国境という枠組み
が、
地域エゴ、民族エゴ、宗教エゴ
などの
我が強くなったことと直接的な利益対立が絡み合い
そこに
民主化(重要)
というスパイスがまじりあって分裂に至ったと考えています。
なぜ「民主化」が影響したのかと言えば、民主化や民主化の情報の流入によってそれ以前に
独裁者の抑圧によって維持してきた人工的な統一体が
民族の意志を抑えられなくなったからです。
これは社会主義国の崩壊や米軍侵攻後のイラクの惨状に明確に表れています。
今回のイギリスのEU離脱が
国民投票という形で決定された
のも同じ理由からです。
政治家たちの理想に基づく理念よりも、より現実に向き合っていた民意が反映された、という意味でね。
この勢いがいきついちゃった先が
部族社会にまで先祖返りしたアフリカのソマリアでしょう。
利害を代表する最小単位が
部族
にまで分裂してしまった訳です。
まあ欧州などではそこまで行くことはないでしょうが、しかし内部に分裂の火種を抱えている国(イギリスやベルギー)がありますから、今回の決定が影響を及ぼす可能性はあります。
現在のこうした国際情勢について現在参議院選挙に出馬している青山繁晴氏は
「世界が壊れている」
と表現していますが、オレの解釈としては上記のように
第2次大戦後の国家の枠組みと当時理想とされた大統一の幻想の崩壊
と考えています。
しかしこのような世界の志向が今後も続いていく場合終局的にたどり着くのは
中華人民共和国の崩壊
なんですが、
中国共産党の一党独裁がどこまでその崩壊を食い止められるか
これが
今後10~20年スパンでの焦点になるでしょうね。
(すぐに崩壊するようなイメージを煽るのはおかしいと思います)
ただ当面は
こうした世界的分裂が現状中国一国を利しているのも事実。
それを欧州諸国に気づかせて、
もっと強固な中国包囲網を築くのが日本にとっての急務でしょう。
なお同じ流れで、世界各国で
アメリカをはじめとして国家エゴが今後も強くなると思います。
その中で
日本ももっと政治経済的そして軍事的にも自律性を高め
さらに自ら世界をリードする気概を持った政治が必要になると思います。
いつまでも
アメリカは勿論、中韓などに世界を舞台に振り回されていてはいけないです。(きっぱり)
さて、
今回のエンディングテーマはこれで♪
こんかい終わり
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