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前ブログ「☆正面からぶち当たって見る韓国☆」が
閉鎖されたのでこちらで再開しています。
1)韓国版『量的緩和』に韓銀反旗
2)中国的「近視眼経営」の韓国企業
―朝鮮(韓国・北朝鮮)についてはまだ勉強中なので教えてね、てへぺろ♪―
現代自動車の韓国工場。生産性の悪さは天下一品である。
バンコク在住のじゅーざです。
研究して銭になるならば本格的に研究するのだが、韓国の労働運動は今朝のエントリーとも連動するが、独裁・軍事政権時代の反対運動の核の1つだっただけに
民主化後にあまりに増長しすぎてしまい、妥協をしらなくなった感がある。
しかし、韓国の景気・経済状況がこのような時期にさらに
自己利益のみを追求する態度
はさすがに韓国国民から見放されるのではないだろうか?
・朝鮮日報日本語版「社説】昇進を拒否する権利!? 世界的な話題を振りまく現代自労組」
「現代自動車労働組合は27日に代議員大会を開催し、今年の賃金と労働協約交渉の際、
一般社員と研究職社員に課長への昇進拒否権を認めるよう要求することを決めた
という。
現代自では代理から課長に昇進した場合は労働組合員としての資格を失い、さらに年俸制が適用され、毎年人事考課の対象になることが定められている。
そのためこのような制約なしに組合の保護を受け続けることができるよう、昇進の人事を拒否できるよう求めているわけだ。
サラリーマンであれば普通は誰もが昇進を夢見て働いているはずだ。
ところが現代自では逆に昇進を拒否する権利を求めているのだから、これは世界的なニュースになるほどの話題だ。
ただしこれは企業が社員の働きぶりや能力を評価し、適材適所に配置する人事権を侵害するという側面もあるだろう。
現代自社員の平均年収は、2015年の時点で9600万ウォン(約890万円)で、これは自動車販売台数世界一のトヨタよりも多い。
トヨタ社員の平均年収は2013年度の時点で8318万ウォン(約770万円)だった。一方で現代自の場合、
韓国国内の工場で自動車を生産するのにかかる時間は1台あたり26.8時間で、これは同じ現代自の米国アラバマ工場の14.7時間、北京工場の17.7時間よりもはるかに長い。
このような高費用・低効率の影響で、本社は韓国国内の工場への投資は避け、海外にばかり工場を建設している。そのため
現代自の韓国国内における生産台数は、ここ数年はずっと185万台のままだが、海外生産は年間305万台で、しかもこの数字は年々伸びつつある。
最近は過去に例のないほど厳しい不況に見舞われ、
造船最大手の現代重工業でさえリストラが避けられない状況だが、それでも同社の労働組合は29日、わざわざソウルにやって来てリストラ反対と賃金引き上げを求める抗議行動を起こした。
大宇造船海洋の労働組合も「構造改革を口実に、従業員にさらなる犠牲を強いるのは受け入れられない」として改革に反対している。
このように大手企業の正社員からなる労働組合は、今のような危機的状況の中でも自分たちのことしか考えていない。非常に見苦しいと言わざるを得ない。」
…
健全な自由主義経済であれば、自由な経済活動の下に活発な企業活動で販売を拡大、利益の極大化を実現しようとし、その過程で貢献した従業員に対して給与や賞与のアップで企業側は応えていく、という形だと思う。
その中で社員は管理職となり、さらに昇進して上の役員を目指していく。ちなみに、韓国の報道でたまに「役員何百人」という報道があるが、これは日本的な役員=取締役以上、ではなく役付き=管理職のことだろう。しかし日本と同様、社員が管理職になると「管理する側」に回り、労働組合員ではなくなる。
今回の現代自の動きは、社員を「労働組合にとどめ」、「管理職にさせない」という動きだ。以前から販売店の新設でさえ労働組合の許可をとらせるなど、
いかに楽をして給与だけ増やさせようとだけ考えている労働組合
なので、労働組合員の減少が労働組合の力の削ぐことになるのを警戒している、ということなのだろう。
しかしすでに上の記事にあるように
現代自動車の韓国国内での生産台数は185万台で停滞(当然の話)
しており、この態勢では韓国国内の自動車販売の増加にも対応できず、そのシェアはジワジワ下がることになる。
・過去エントリー「そもそも販売数が増える方がおかしい韓国の車メーカー…増えているのは…」
2016年3月の販売台数でみれば現代自動車はすでに前年から4%近くシェアを落としている。販売店の点数規制をし、工場の生産性も上がらない体制では当然のことだろう。
すでにアメリカはおろか中国工場にも生産性で劣る韓国工場なので、やろうと思えば中国産の現代車を逆輸入して韓国で販売すれば本当はもっと販売台数を増やすこともできるだろうが、これも労働組合が邪魔をするだろう。
現代自動車はもはや、海外生産と販売でしか販売台数を伸ばせない非常にいびつな構造になっているのだ。その元凶は
今の生産スピードで楽に、いい給料をもらおうとする労働組合が原因だ。
これは将来的には企業の韓国国内の市場シェアの彼らが目が覚めるのはいつなのだろうか?造船業界の労働組合の動き(大規模赤字を出した企業の従業員が首都にデモをしにいくなど)を見る限りは
所属する企業が破たんするまで、あるいは破たんしても目が覚めないのではないのだろうか…
例えば、現代自が破たんしたら労働組合は救済を求めてソウルでデモ行進を行うだろう。
すべては「今の自分たちの楽で優雅な生活(重要)を維持するために」
これでは「労働貴族」のそしりは免れないし、
雇用の流動化を目指す朴槿恵政権の労働政策の一部については納得できるものだ。
強すぎる権力を得た労働組合を制御する方途を企業に与えることは韓国の今後の経済成長については必要不可欠な手段だと思う。
こんかい終わり
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