全臨するのに一年ほど掛かってしまいました。
書体は北魏調の楷書です。唐の時代なので、
法則に則ったきちんと整った楷書です。
北魏スタイルの筆使いを研究するには分かりやすくて
便利かもしれません(笑)
書者は顔師古と言われていますが、
碑には「顔師古奉」としか書かれていません。
顔師古は学者なので、わざわざ北魏調の異体字の混じった文を書く、とは思えないので、
原稿だけを書いて、書は寺にゆかりのある人か、
寺の近くの人に依頼したのではないか、とも考えられます。
天地355㎜の生成りロール紙を折帖風しています。墨は曹素功と書いてある唐墨。
筆は羊毛小筆(蘇州湖筆)
次回は後半をアップします。
5月中には収まらないかもしれない得体のしれないはやり病い
身体には気を付けましょう。