主として平安仮名について・・・その2
前回はちらしが歌の意味によらず見た目の美意識による、というところまででした。
このように歌の意味による書き分けなどせず、自己のスタイルで書いたという事は、言葉や詩、歌の説明書きではない、書く文章から独立した美の表現として鑑賞された事を意味します。また、書き手も自己表現を書線に託して楽しんだ、あるいは意を注いだ、といえそうです。
こうして短い期間に、種々の書風が出来上がり、いくつかは現代にまで大切に伝えられ、古文書としてより、美術的価値としての高さを認められています。
これら古筆を自分の財産として、鑑賞し、活用する事が、現代から未来の書人にとって真に必要なことだと、おもいます。 近代詩文への関連に続く。