カルメン


 プロジェクトムーン作品においての重要人物。白衣を着た赤目の女性。彼女は都市の人々が病気にかかっていることに気づきました。


 それは心の病です。都市は金で何でも解決できるけど、その代償として無気力になります。カルメンは心を形にする方法を発見しました。


 心を目に見える形にすれば、心の病もなくせる。ですが、彼女自身も心の病にむしばまれてしまい自ら手首を切って命を絶ってしまいます。


 彼女の意思は残り続けました。声がキレイな人になりたい。みんながわたしの声に耳を傾けてくれるように。それが生前の願いです。


アイン


 カルメンの友人でもあった研究者の男性です。良くも悪くも結果主義で、周りを感謝したり労うといことをしてきませんでした。


 彼の行動は、少しずつ周りの者を傷つけていきました。アイン自身に悪意はなかったのでしょうが、傷はどんどん深くなっていきます。


 カルメンが亡くなった後も、アインは彼女の願いを叶えようとしました。計画の一部としてカルメンを模したアンジェラをつくりました。


 友の願いを叶える。そのためだけに何度も同じ日を繰り返します。その結果、都市の人々はねじれるようになってしまったのです。



アンジェラ


 アインがカルメンを模してつくったAIです。あろうことがアインはアンジェラに対して辛く当たります。アンジェラにとってアインは父です。


 父親から存在を否定される。感情を持てるようにつくっておきながら、アンジェラが悲しそうな顔をするだけで暴言を浴びせました。


 それでもアンジェラはアインを見続けます。いつか振り向いてほしいから。アインはアンジェラに仕事をするよう強制しました。


 たくさんの苦労があり仕事は終わります。それでもアインはアンジェラを見ません。アンジェラには「生きたい」という欲が産まれました。



ねじれ


 都市の人々は絶望すると女性の声が聴こえます。それは脳内に響くため、他人には聞こえません。とても美しい声。カルメンですね。


 その声に肯定するとバケモノになります。カルメンいわく「自分の欲望に忠実になった姿」で「人間のあるべき姿」でもあります。


 例えば、お金がなくて困っている人に対して「銀行強盗しちゃえばいいのよ!」と言っているような感じです。カルメンは善意です。


 彼女からすれば「我慢するから病気になるのよ。やりたいようにさせてあげる」なのでしょうが。どんどん怖さが増していく存在です。


あの人の第一印象


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