リンバスカンパニー
プロジェクトムーン制作のスマホゲーム、リンバスカンパニーには鏡技術という設定があります。これは別世界の自分を着て戦うもの。
たとえば剣士の人格を被れば、素人が自由自在に剣を操ることも可能です。それぞれ独自の人生を歩んでいるのも大きな特徴です。
ある世界では人に優しく仏みたいな人物が、別の世界では悪魔のような振る舞いをしている可能性もあります。世界は無限です。
新規人格で「点描派イサン」が発表されたのですが尊厳破壊人格と言われています。なぜ、そう呼ばれるか軽く解説していきます。
イサン
研究員の青年。前述の鏡技術をつくりました。彼は「別世界の自分と話せたら楽しそう」という純粋な気持ちからつくりました。
ですが悪用されてしまいます。この技術は素人でも剣士になれるんです。その人の人格を無理やり変えることだって出来てしまう。
別世界の人格を被る。それはつまり、別世界の自分をこちらへ引っ張って来るのと同じ。もし、そのまま帰さなかったらどうなるでしょうか。
使い方を間違えれば、平行世界を破壊してしまう。もちろん正しく使えば世界を広く知るための助けとなってくれる技術です。
薬指
一言でいうなら芸術狂いヤクザ集団です。彼らは何でもかんでも芸術で評価します。不合格だった場合、命はありません。服が変です。
彼らは完璧な人間をつくろうとしていました。そこで鏡技術に目をつけます。本来ならAさんはAさんの人格しか被れません。
違う人格を入れても拒絶反応が起こるからです。それなら元の人格を破壊してしまえばいい。空っぽの体なら、どんな人格も入れられる。
薬指はそう結論づけます。実験により多くの人が壊されました。イサンはその様子を見て、ひどく悲しみ、そして憤りを感じます。
点描派イサン
点描派イサンは、そんなイサンが薬指になった世界線のイサンです。おい、ちょっと待ってくれ。それはさすがにキツすぎますって。
イサンにとって薬指のしていることは悪なんです。自分の研究を利用されていたわけですから、薬指なんか大嫌いに決まっています。
その薬指に入っている世界線。その人格を被って戦う必要がある。人格を被れば記憶も共有されます。けして許せぬ行為をしている自分。
それが見えてしまう。体験できてしまう。自分にとって「最悪の選択をしてしまった自分」を追体験させられてしまうわけですね。