ガキン！ 大きな音が響く。見ればヒヨコと猫が争っていた。猫は刀を持っている。どうやら、この辺りのギャングなのだろう。
生意気なヒヨコめ。オレらのナワバリから出て行け。出て行かねえなら、ぶった斬るぞ！ そうすごんで刀を振り下ろした。
だがヒヨコはクチバシで刃を受け止める。猫さん、落ち着きなよ。ぼくはここを通りたいだけだ。道を通るぐらいは許しておくれよ。
猫は渋々と道を空ける。ヨチヨチと歩くヒヨコを後ろから睨みつけながら。おい、ヒヨコめ。後ろを振り返ったら食ってやるからな。
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