令和5年5月3日 長尾泰任
香川県東かがわ市/海岸

 

弟子

弟子は居るか。そう訊かれることがある。

「居るよ」と答えると、「経歴が長いから居ないわけはないよね」と当然視する人がいる一方で、「えっ、弟子、取るの」と意外な顔をされたりもする。

きっと、その人は筆者が偏屈でどうしようもない人間のように思っているのだろう。

それはともかくとして、前にもどこかに書いたように思うが、弟子にしてやるとか弟子になれとかいうのは後々面倒なので口が裂けても言わないよう気をつけている。

実際、うっかり言って弟子が増えたら大変だ。(笑)

そうでなくても、呼びもしないのに内輪の集まりに土足で上がり込んできて師匠の語を連呼する者、

 

メールや季節伺いの葉書等に、「師匠、よろしくお願い致します」と書いてよこすものが絶えずいて、

 

すると今度はいちいち否定するのが面倒臭いものだから黙っていると、それはまたそれで困ったことに気がつくと弟子が増えてしまっている💦

もうこうなると、師匠が先か弟子が先かわからない💦

大体わざわざ弟子にしてくれと言って志願しなくても、こちらとしては乞われたら教える準備ができているし、一緒に釣りましょうと誘われたらよほどの用事でもないかぎり無碍に断ったりはしない。

 

そのようにつき合う方が自由で、気楽で、現代風で良いではないかと思うのだがいかがなものか。

最近は教育の現場でも生徒が教師と友達みたいに接したがる、実際そんな関係になってきていると聞くが、それならわざわざ弟子になりたがる今どきのヤングは皆、頭の古い馬鹿なのか?

「なぁ、いったいおまえは顔が馬で胴体が鹿なのか、顔が鹿で胴体が馬なのか、どっちにしても少数派の救われない馬鹿だな」と試しに揶揄してみると、「あっ、そっすね、ありがとうございます」なんて頓珍漢な返事を返してくる。(苦笑)

そんな馬鹿の代表みたいな押しかけ弟子の一人にバンブ竹内という者がいるが、これがどうしてなかなか見どころがある。

メバリングを習いたいと食い下がるので渋々連れていくと、何をするにも呑み込みが早く、大抵のことは習うはなからそつなく器用にやってのける。

 


竹内君は初心者ながらジグ単でメバルを連発させた

 

竹内君の釣果


竹内君の優れていると思われるのは、まず、先達に対する観察が行き届いている点だ。「技は盗め」を地で行っている。


ある時は釣りをする手を休めて、あるいは釣りをしながらでも先達や同好の士のやることをよく見ている。人ばかりか釣り場に関心の目を向けることも忘れない。

 

どのような状況下で誰が何をどう述べたかに関心が深いようで、それを肝に銘じて忘れまいとする態度は見ていて快い。

 

人がやることを見て心に留め、質問もして、実際自分でもやってみて、使い物になるか否かを素早く見極める。

近年、人間関係の煩雑な部分は雑誌やインターネットで間に合わせるのがヤング世代の大きな特徴の一つにちがいないと勝手に思っていたが、案外古風な手を用いて、上達を図ろうと努力する者が少なからず居ることがわかって、ちょっと安心した。

いや、大いに安心しているところである。


後日、竹内君はフロートリグでも物覚えのよさを発揮



筆者にも良型がヒット


ロッド:ダイワ・月下美人MX 74UL‐S
リール:ダイワ・セルテート 1003
ライン:ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.2号(4.8lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1.2号
 

 

令和6年5月10日 長尾泰任
香川県高松市/海岸

 

潮汐表

釣りに行く前には潮汐表を見る。

「スマートフォンで調べりゃいいだろ。」そうおっしゃるかもしれないが、機械物はいつ故障するか知れたものではない。

テクノロジーを嫌うたちではないが、信用しきってもいないわけだ。だから車に潮汐表を乗せてある。

物事を推移する時間の中に置いて捉えようとする。いつだって知らずのうちにそうしている。

潮汐を踏まえた上で、状況の変化も何もかも時間軸の上に乗っけて考える。

その上で時々の海の様子、魚の反応、道具や仕掛けをどのように組み合わせ、用いて扱ったか等々、これらをこと細かく記憶しておく。

このように書くと、「あぁ、そうかなるほど、そうしておいて最終的にデーター化して、そいつを折りにつけ見返して、後の釣りに生かそうという魂胆なのだな。」と早合点する人もいるかと思うが、生まれてこの方データらしいデータなどほぼほぼつけた覚えはない。

もちろん記憶力が抜群ならそれでも良いが、実際物覚えの良いほうではない。

だから本当はデータをつけておくに越したことはないのだが、このあたりが天邪鬼で面倒臭がり屋で、どうしようもないところであるといえば言えなくもない。

まぁ、そうではあるが、情報のすべては脳にのみ記憶されるというふうには考えていないので、今後もこのスタイルでラフに続けていくことだろう。

むしろ、その所存である。

 

時合は短かったが連発した



シーズンを通して使うフロート

ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
リール:ダイワ・ルビアス2004
ライン:ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.4号(8.4lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1.5号
フロート:アルカジックジャパン・シャローフリーク7.5g F


令和6年5月17日 長尾泰任
香川県高松市/海岸

サーフの釣り

写真を見てほしい。

サーフは底の地形が変化しやすい


離れたところから見ると変化は感じられないが、サーフに降りてみると遠浅だった場所が波打ち際付近から急に深くなってしまっていたり、たくさんの石で敷き詰められていた底が単なる砂地に変わっていたり、年によって藻が濃かったり薄かったり... 

 

と、じつはいつも変わらずそこにあるように見えて最も変化の著しい釣り場が「浜」なのだ。

台風の前と後で劇的に地形が変化するなどというのはざらだし、そうすると一級ポイントがまるで駄目になったりもする。あるいは逆に、これまで目もくれなかった場所が俄かに魅力あふれる釣り場に変貌するなんてことも起こりうる。

地形が変われば潮流も変わる。良い流れができる時間帯すら変わることがある。

そうなると、当然ながら魚の溜まる場所も変わるし、時合も当てにできなくなる。いつもどおりに時合が来ずに、意外な時にアタリが頻発したりもする。

こうなると、潮汐を睨んでの時合の決め方を変更しなくてはならない。変更して済むなら幸いだが、ポイントとして全く機能しなくなってしまうと痛手をこうむるのは必至である。

そんなサーフにも地形の変化の少ない場所というのがあって、そのような安定した地形の場所はまた一級ポイントであることが少なくない。

そこはいわゆる「小磯」


大きな根が点在し、底の砂を大小の石が覆い隠している。季節には藻場が育ちやすい。沖は潮通しがよく、手前にできた反転流にエサの小魚やプランクトンが溜まると、そこに目当ての魚がエサを求めて集まって来る。

ほぼ毎年のように良い思いができるのはこういう場所である。

今回もそのような一級ポイントのひとつに赴いて短時間ながら釣りを楽しんだ。

そして、良型のメバルとマダイを複数匹キャッチすることができた。



今シーズンは絶不調の声が多いなかでの連発劇にほっとした

 


このマダイの他にもう一匹ヒットしたがフックを折られた💦

日暮れから宵の口にかけてアジが表層で連発!

 

珍しいゲストである型の良いサヨリまで釣れて幸先いいなと思っていたら、その後、予想した通りメバルやマダイが連発!!


判で押したようにこのサイズばかりだったがそれなりに楽しめた


が、しかし、「まぁ、ざっとこんなものさ💦」と胸を張ったのも束の間、時合は過ぎ去ってしまい、ついにはアタリひとつ寄越さなくなった!?

実際、この時期の海岸線からの釣りというのはこういうものである。

手返しよく釣らないと悔いを残すことにもなりかねない。 

なので、要領を得るためにも通い慣れしておく必要がある。そして、釣り慣れしておく必要がある。

ここでも現場主義の大切さを垣間見ることができるのである。

600
ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
リール:ダイワ・ルビアス2004
ライン:ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.4号(8.4lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1.5号
フロート:アルカジックジャパン・シャローフリーク7.5g F


令和5年5月22日 長尾泰任
香川県東かがわ市/海岸

目の付けどころ

「釣魚の棲息分布を知る」と言っても、漁港なら漁港周り、海岸なら海岸の辺りを探ってみる。その程度の話である。

すると、意外なところに目当ての魚が潜んで居たりして、「えっ、こんなところに!」と、驚かされたりするものだ。


海岸は漁港よりも魚の居場所を把握しにくい


漁港でも海岸でも、波止が目に留まると、わけもなく先端付近へと急ぎたがる者を見かけるが如何なものだろう。

こういう場所は潮の通りがよく、水深も安定して如何にも釣れそうだし、実際仕掛けを入れてみると良型が連発するなどということもよくある。

しかし、そういう人気スポットは場の争奪戦が絶えないし、場荒れも起きやすく、うまく潮が噛み合わないとミスバイトこそあれ、思うほど釣果が上がらない、そのような悩ましい事態に陥らないともかぎらない。

そうでなくても、一級ポイントと思われる場所が振るわないそういうことも少なくはない。

実は、このような時こそ普段あまり目を向けないような場所に仕掛けを入れてみるべきで、人が気にも留めないような小場所であっても案外魚は潜んでいるものだ。

 


まあまあのカサゴ。膝下ほどの水深で食ってきた


勿論、潮の動きが良くない浅い小場所ともなると大釣りは期待しにくいが、それでも思わぬ良型が隠れていたりするから侮れない💦

一見したくらいではポイントの良し悪しについては判断しづらい。

直接仕掛けを入れてみてこそ、ちょっとした起伏や底質の変化に気づくことができる。

とくに人は夜目が利きにくいので、潮の流れを把握するにもいちいち仕掛けを流して確かめてみる必要がある。


海岸の石積み波止の付け根の藻場でメバル連発


「竿抜け」とは、誰もが見過ごしてしまいそうな場所を指す言葉だが、そういった「竿抜け」ポイントを釣り漏らさぬよう心がけることで状況の思わしくない時であってもそれなりの釣果を得ることができようというもの。

釣りは、釣技はもちろん、それと同じくらい目の付け所が大切である。

 


浅場の根や藻にひそむ根魚は少なくない


ロッド:ダイワ・ダイワ・月下美人MX74UL‐S
リール:ダイワ・セルテート1003
ライン:ユニチカ・ナイトゲームTHEスーパーPE SP0.2号(4.8lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1.2号


令和6年6月18日 長尾泰任
香川県高松市/海岸

ビギナーズラック

「ビギナーズラック」というのがある。

勿論、ビギナーズでないラックもある。

どっちにしろ、仲間よりたくさん釣ったり、大物を手にしたりすることもあって当たり前なので、

 

そのとき釣った者は素直に喜び、負かされたものは、「ああ、やられた、やられた」とでも囃すように言って、明るく悔しがって、それで済ませばよいと思うのだが、そこはどうして、してやられたとイライラ。焦燥や嫉妬から気が動転して、自分自身何をやっているのかわからなくなってしまい、さらにドツボに嵌まり込む。

こうなると、もう「負のスパイラル」というわけで、自滅して、奇しくもその日の釣りを終える。そのようなひどい目に遭わぬともかぎらない。

 

確かに運不運はある...💦

要するにあるものは仕方がないので、普段から心に留めておき、それに備えて覚悟しておく。そうすると少しはあたふたジタバタせずに済むのではないか...。

動揺は釣りにおいても大敵である。

苦境に晒されたときこそ平常心を忘れてはならない。

書き添えておくが、事がビギナーズラックの場合、とくに冷静な判断が求められる。
 
「ちえっ、運のいい奴だ」と舌打ちして済ましてよい筈がない。

初心者というものは、予備知識も固定観念も持ち合わせが少ないために何をしでかすかわからない。


竹内君、初マゴチをGet!

キャリアの長い者たちが考えもしないような一見理に適っていないような突拍子もないことを平気でやったりするものだ。しかし、滅茶苦茶のようでも釣果が出たのなら見過ごすわけにはいかない。なぜなら、実はそれがその時その場においての最善策だったなんてことがないともかぎらないからだ。

たまたま釣れたのに違いないと笑って済ませてはならないのである。

ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
リール:ダイワ・セルテート Ocean make 2500VⅡ AA
ライン:ユニチカ・ユニベンチャーX8 チャートリュースカラー 1号(16lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 3号


令和6年6月13日、25日 長尾泰任
香川県高松市/海岸

試す!

「どうしたら、もっと釣れるようになるか」と訊いてくる者が少なからずいる。

これは実に漠然として厄介な話であり、だから、こっちも「だったら、行けよ。魚が教えてくれるさ」と苦し紛れに答えて済ますことになる。

すると、大体こういう輩にかぎって、「師匠は面倒見が悪い。」と不満げに口を尖らせるので始末が悪い💦

だったら他所へ行きやがれ、と意地悪の一つも言いたくなるが、そういう者にかぎって文句を言いながらも去らずにいつまでもぐずぐずといるから何とも面白い。

まぁ、どんな筋金入りのノンビリ屋でも、「つべこべ言わずに行け!」と発破をかけるとぶつぶつ言いながらでも出かけて行くわけで、すると、むろん道具立てや釣り方の基本の「キ」くらいは教えてあるので、まぁ釣れないなりにも手ぶらで戻るようなことは少ない筈だから、すると彼らの不満は期待ほど釣果が上がらないということだろうと察せられる。

だが、そこは場数を踏んで乗り越えてもらうしかないので、それが茨の道であろうともこっちとしては励ますことしかできない。

そのへんの事情を踏まえて、「行ってみてどうだ、何かつかめたか」と問い質してみると、ある者は釣れたその理由を感情的に、またある者は冷静に順序立てて語り出すことになる。

 

まぁ、話しの内容はともかく、まずは黙って聞いてやる。

それが彼らにとって正解だろうが勘違いだろうが、どうせ魚はしゃべらないから彼ら自身訊き出しようがない。だから、良くも悪くも一つの経験として取って置けばよいのである。

わかるときは突然わかる。

それは、その時点の答えに過ぎぬかもしれないがわかると気持ちいい。

例えば、風呂でくつろいでいるときに、「あっ、わかった」となる。

アルキメデスに有名な逸話があって、風呂で難問が解けてうれしさのあまり裸で家から飛び出して町中を駆け巡ったそうだ。

リラックスしている時、閃いたり、わかったりするという経験は誰にだってあるのではないか。

夢に出てくるほど考え、考え抜いて、それでも駄目で、行き詰って、気分転換を図ろうと散歩に出る。

すると、閃く。突然答えが降ってくる。

あらゆる考え、あらゆる実践を伴う経験が、例えその一つ一つは断片的で取るに足らぬものであっても、そのうち小さな部分部分がつながって全体像が見えてくる。

釣りは「魚」という相手が居るわけだから尚のこと一筋縄ではいかないが、現場主義の徹底が釣果を伸ばすと信じて精進するよりほか手はないのだし、それなら腹を括ってやるよりほかあるまい。

本を読むのも悪くない。インターネットで調べるのもよい。先達に訊いてみるのも手だ。でも疑問が生じたら真っ先に釣り場へ出かけて思いつくかぎり試してみる。とことん試してみる。

実際、筆者は頭の回転がよろしくないから何でもかんでも思いつくと馬鹿の一つ覚えのように試しに行く。

 

やってみると、一応ではあるが結果が出るのでわかりが早い。

釣れるか釣れないかは運もあるので何とも言えないが、行けば何かしら気づきがあるし得るものがある。そう信じて出かけていく。

自分がそうだから自分を頼ってくる者にも気づく機会を多く持ってもらいたい。次につながる何かを得て今日の釣りを終えられるよう手助けしたい。

そのこと自体は、釣果を稼ぐよりもずっと難しいことだが、年寄りの使命だと思ってやるしかない。そう考えている。



海岸は漁港より型が揃う

 


根が絡むサーフはメバル狙いにもってこい

 


初めてのエリアでは明るいうちに地形を把握しておく

 

足場が高いほうが辺りを把握しやすい

 

足場が高いと大型魚とのやり取りもしやすい

 

日没までライズ狙いに徹した

 


小型ながら暗くなるまでアジが釣れた

 


探り甲斐のある広大なゴロタ場。日没後が楽しみだ

 


必要な分だけ持ち帰る


ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
リール:ダイワ・ルビアス2004
ライン:ユニチカ・ナイトゲームTHEスーパーPE SP 0.4号(8.4lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1.5号
フロート:アルカジックジャパン・シャローフリーク7.5g F


令和6年6月 長尾泰任
香川県高松市/漁港

感覚を磨く

意識は脳の産物だが、五感はどうか。五感の親分を筆者は直感と呼んで頼りにしている。

「感覚」は外界に向かって開かれてこそ値打ちがある。釣りは感覚の占める割合の大きい遊びだ。

SNS全盛の現代において知識を得るのは難しくない。

しかし、「感覚」を磨くのは釣り場をおいて他にないので家でぐずぐずしていても始まらない。

アインシュタインの言葉に、「天才とは努力し続ける凡才のことである」というのがある。

筆者を勇気づけ、後押ししてくれる大好きな言葉である。


ロックフィッシュゲームの定番、テキサスリグを組む

 

何故だか、テキサスリグではマダコが釣れた💦

 

メバルを主に狙うならジグヘッドリグが最適だ



この夜のことは忘れない。数もさることながらこのサイズが複数混じった


ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
    ダイワ・月下美人MX74UL‐S
リール:ダイワ・セルテート Ocean make 2500VⅡ AA
    ダイワ・ルビアス 2004
    ダイワ・セルテート 1003
ライン:ユニチカ・ユニベンチャーX8 チャートリュースカラー 1号(16lb)
    ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.2号(4.8lb)
    ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.4号(8.4lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 5号
     ユニチカ・スタークU2 1.5号
     ユニチカ・スタークU2 1号


令和6年7月1日 長尾泰任
香川県さぬき市/漁港

現場主義の徹底

前にも書いたが、脳の出来がよくないようだ。記憶が弱い。

「そんなこと言って、覚えが良いから(釣りの)データとかつけないわけでしょ。」

そう疑念を持たれることもあるが、釣りに関してはもうずいぶん長くやって来たので、すっかり身についている。

 

つまり体が覚えているわけだ。

どれだけ知識を蓄えようが、釣り場に出てみると、教科書で得た知識だけでは歯が立つものではない。

釣り場で実践を積んで、長い時間をかけ、苦労して、身につけてこそ、上手くなる。

そして、釣果が上がる。

時代とともに道具が進化して釣りのスタイルが変わろうとも、現場主義の徹底の重要性は変わらない。

つまり、行かないことには始まらないというわけである。

 

 

 

 

ロッド:ブリーデン・TR85PE Special ホーリーアイランド
リール:ダイワ・セルテート Ocean make 2500VⅡ AA
ライン:ユニチカ・ユニベンチャーX8 チャートリュースカラー 1号(16lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 3号


令和6年7月9日 長尾泰任
徳島県鳴門市小鳴門海峡

試す!!

釣りに行くのは何か試したいことがあるから行くわけで、釣果欲しさに出かけていくわけではない。

勿論、釣れないよりは釣れたほうが良いが、たとえ爆釣しても試したいことが十分試せず、答えがぼやけてしまったのでは元も子もない。

若い頃には、釣りたい一心から出たアイデアも今では自然と何かの拍子に思いつく。

「おっ、こんなのってどうよ。」というわけで、思いつくとすぐにでも試しに行きたくなるから困ってしまう。

試したくなったら、迷わずすっ飛んで行く。

動画の撮影や写真付きの実釣レポートを書くために出かけるのなら釣果を気にせざるを得ないが、普段の釣りは実験的な要素のほうが強いので釣果はさほど気にしない。

元来、どうも勝負師的な性格ではないようで、だからなのかトーナメントの世界には興味が持てない。

仲間と競うことなくのんびり釣るのが性に合っているようだ。


アジは良型のみキープ。メバル、根魚はリリースした

ロッド:ダイワ・月下美人MX 74UL‐S
リール:ダイワ・セルテート 1003
ライン:ユニチカ・ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.2号(4.8lb)
リーダー:ユニチカ・スタークU2 1号
リグ:ジグヘッド 1g
ワーム:ジャッカル・キビキビナーゴ 2.5in

 

 

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