令和6年4月7日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
ユニチカ・フィッシングラインのPR動画を観た釣り仲間から、
「おまえ、ベイトタックルの扱いがなっちゃないぜ、まるで基本ができてない」とダメ出しをされた。
それなりに投げたいところに投げられているのだから問題はないと思わなくもないが、
フライキャスティングを例にとってみてもわかるように基本を無視して力任せに投げても筋肉痛になるだけである。
そんな経緯からこの機会にベイトキャスティングの基本を教わることにした。
教わってよかったことは、動きに無駄が少なくなった分、楽に釣りができるようになったこと。
ミスキャストが減って手返しのよい攻めができるようになり、結果として釣果も増えた。
トリックキャストもいくつか教わったが、なかでもスキッピングとフリップキャストはとても役に立っている。
染井吉野が花の盛りを迎えていた
久しぶりにクランクベイトで釣った
今回は夕暮れの高活性時に野池に来ることができたので、クランクベイトをチョイスして、ラフな釣り方でナイスなバスを一匹手にすることができたが、折角キャスティングのレッスンを受けたのであるから、次回は投げにくいスポットに身を潜める一筋縄ではいかないバスを習いたてのトリックキャストを駆使し、一匹と言わず何匹でも手にしてみたい。
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン:ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 2.5号
令和6年4月8日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
前日にクランクベイトを使ってナイスなバスを仕留めた筆者はつい調子に乗ってまた同じ野池へとやって来た。
そして、同じくクランクベイトを投げたらいきなりアタリが来た!
惜しくもヒットには持ち込めなかったが悪くない滑り出しである。
そのあとしばらくアタリがなかったので、少し動いてまた元居た場所に戻って来ると、斜め対岸の浅場に自然と目が向いた。
「おや?」
水面に顔をのぞかせている枯れた蒲のひとつがわずかに動いたように見えた。
漣のせいかとも思われたが、漣が絶えたあと再び動いたものだから筆者は心が騒いだ。
やはり、バスは浅場に来ているようだ。
「落ち着いてやれよ」
筆者は自分に言い聞かせながら一呼吸おいてからその蒲の向こう側へとクランクベイトを投げ込んで、間を置かずにリールをゆっくりと巻き始めた。
蒲の横を通過してすぐアタリが来た。
間髪を入れぬアワセというと聞こえはよいが、躊躇いの微塵も感じられないバイトであった。
向こうアワセという言葉はこういう時の為にある。
しかし、喜んだのも束の間、「こいつ、バスではないな」と筆者は感づく。
まず、引きがちがう。闘い方がちがう。
もし竿が硬ければ魚はとっくに水面を割って跳ね上がっているにちがいなかったが、その後もしぶとく水中を駈けまわった。
ナマズか、ライギョか、どっちにしても悪くないサイズであろう。
ためしに仕掛けを強く引いてみると、姿を見せて尾鰭で水面を叩いた。
ライギョである。
スポーニングのために岸寄りの浅場に集まって来ているようだ。
このライギョを首尾よく手中に収めたあとはアタリひとつなかった。
産卵のひと段落したバスのあとを引き継いでライギョがのしてきたのだろうか。
ライギョの産卵はバスの少し後のはずである。
そうだとしても昨日の今日である。
一匹くらい色よい返事を利かせてくれてよさそうなものだが、その後もバスからの魚信は皆無であった。
ライギョを釣りに来てライギョが釣れたら万々歳だが、バスを釣りに来てライギョが釣れるとあまり嬉しくない。
そして、何よりうれしくないのがアタリすらないという現状だった。
ライギョが釣れて以後、アタリもない。
春らしい釣り日和だった
前日のようにクランクベイトで良型のバスを期待したのだが
予想を裏切って雷魚が釣れた
そこで、早めに切り上げて、帰って昼飯を食ってからタナゴを釣りに出かけることにした。
いったん帰宅して昼からはタナゴを釣りに
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン:ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 2.5号
令和6年4月10日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
今回こそはと満を持して、仕切り直しの意味を込めてやって来たら、
バスは探せども見つからず、その気配すらないので、やみくもに攻めてみると、今朝もまたライギョがヒットしてしまった。
しかも、第一投目💦
「やれやれ💦」
これには閉口した。
しかし、ものは取りようである。
それなら活性自体は低くないかもしれぬ。
やる気スイッチの入った大型のバスが獲物を探して動きまわっているかもしれぬではないか。
しかし、そんな甘い期待は間もなく潰えた。
ライギョが釣れたあとはアタリひとつよこしやしない。
まったく、釣りの神様も冷たいものである。
しかも、この日ごろ釣りばかりしているので、竿の振り過ぎで肩の調子がイマイチ優れない。
だから、釣りはほどほどにして、余った時間を釣り場の新規開拓に当てることにした。
べつに竿を出そうというのではない。
地図に一見してよさそうな野池が描き込まれていたら車で向かって様子を見る。
いわゆる偵察である。
今回は雰囲気のある少し大きめの野池をいくつか見つけたので、追々出かけて行ってその真価を確かめたい。
大型のバスが多くひそむナイスな野池なら儲けものだが、さて、どうなりますことやら。
使用したライン
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン:ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 2.5号
令和6年4月10日 長尾泰任
釣り場:徳島県 鳴門市、吉野川市 クリーク
東京の大塚関釣具店三代目店主といえば江戸和竿師の正勇さん、竿かづさんと昵懇の間柄だから両氏の手に成る和竿の在庫数も自ずと多い。
なので、購入するにも話が速い。
筆者は竹製の竿に馴染は薄いが、関さんと懇意になる前からヘラ竿は何本か所有していた。
しかし、筆者はヘラブナ釣りはやらないに等しい。
むろんやったことがないわけではないが、それはもう大名釣りに近いもので、ヘラ釣り愛好家の友達がお膳立てしてくれて、筆者はそれに乗っかるだけというぐあいであるから釣らせてもらったに過ぎず、しかも、今風のカーボン竿を借りて、仕掛けも組んでもらって、練り餌も作ってくれたものを鈎に練り付けるというあんばいだから、横着もいいところである。
その程度だから、「たしなみ程度には」と口にするのさえも憚られる。
話が横道に逸れたが、要するに竹竿は持っているものの使ったことがないに等しいので薀蓄など語るに語れない。
しかも、タナゴ釣りに手を染めて間もないころ、たまたま釣り場で一緒になった同好の士から見せてもらったタナゴ竿というのは使うには躊躇してしまうほど調子の硬い物だった。
正直に言うと、まるで棒である。その長さといい、まるで演奏会で使われる指揮棒である。
関さんにその話をすると、「おっしゃる通り」とあっさりお認めになった。
が、しかし、関さんはつづけて言った。
「だからこそ、数少ない本物の江戸和竿を是非お求めになって、いい調子の竿でもってタナゴ釣りを心ゆくまでご堪能いただきたい。
カーボンやグラスとは一味ちがう細やかな引き味をとことん楽しんでいただきたいのです」
そういう経緯から勧められるまま正勇作のタナゴ竿を購入した。
関東のタナゴ釣り場の多くは「ホソ」と呼ばれる狭い水路で、近年急速に護岸が進んだこともあって、足元に仕掛けを垂らして釣るスタイルが一般的であるために、長竿の需要が激減してしまった。
筆者の暮らす関西圏でも護岸された農業用水路は少なくないが、それでも関東ほど多くはないため自然の岸辺から竿を出そうとすると関東風の短竿では勝負にならない。
筆者は自然護岸からの竿出しを好むので、そうすると五尺前後は欲しい。
しかし、まぁ、最初は練り餌の食い方など観察しながらタナゴ釣りを楽しみたいと思ったので、やや短めの三尺半ほどの正勇作を購入した。
この一本は筆者の大いに気に入るところとなり、あまり間を置かずにもう一本購入したが、この竿の面白いところは穂先と穂持ちを継いでから穂持ち下を継ぐ代わりに別に用意された替え手元を継いでやると三本継の超短竿として使うことができるという点だ。
むろん、替え手元を用いずに正規の五本を継いで使うと小場所で釣るのにじゅうぶんな長さを得られる。
しかし、この二本だけでは釣りにならないので、五尺前後の竿かづ作を後から購入した。
じつは竿かづ作も正勇作同様、あとからもう一本購入したのであるが、この二本目は関さんの御子息に電話で注文して送ってもらった。
三代目店主に頼もうにも今年二月に亡くなってしまったのでそうもいかなくなったのだ。
人間いつかは死ぬわけで、昔なら我々の年代ともなると余生もいいところだから死んで当たり前といえば当たり前だが、縁の薄い人間が死ぬのとは少々わけがちがうので何ともいえぬ気持で今も過ごしている。
関さんは貫禄があって一見押しが強そうにも思われるが、人懐っこいところがあって、商談でも何でもなく電話を掛けて来られることもしばしばだった。
その多くは江戸前の釣りの話であったが、そればかりでもなかった。
いちいち書くと長くなるので書かないが、一言でいうと話し上手の実直な人だった。
良い物はよく、よくない物はよくないというわけで、はっきりと意見を言う御意見番でもあった。
だから、人とぶつかることも少なからずあったろうと察せられるが、和の釣り道具に関する目利きであり知識も豊富でいらしたので、もっといろいろ教わりたかったと今は残念で仕方がない。
それにしても、昨年、病気をして死ぬ思いをした筆者が生き残って、壮健の語がぴったりの関さんが逝去するとは何の因果であろうか。
そんな関さんを偲んで今回は徳島県鳴門市へと自分で車を運転してタナゴを釣りに出かけてみた。
病気をして以来、つい最近まで遠出するときは誰か仲間の車に同乗させてもらって一緒に行くよう用心してきたが、ここに来てだいぶ体力に自信がついてきた。
それで、単独プチ遠征を試みてみた。と、まぁ、そういう次第である。
釣り場は広大な蓮田のなかを縦横無尽に走る小さな水路。
そのわきに腰を下ろして短い竿を上げ下げしてタナゴを騙す。
この辺りはタイリクバラタナゴのほかにシロヒレタビラ、ヤリタナゴ、イチモンジタナゴも釣れるなんとも結構な釣り場である。タナゴ以外の雑魚も多く、モツゴやコブナも相手をしてくれるので楽しさ二倍三倍である。
もはや、関さんを四国に招いて、一緒に釣りをする計画は叶わぬ夢となってしまったが、たまにはこうしてお気に入りの水路のほとりに腰を下ろしてタナゴ釣りを心ゆくまで楽しみたい。
三代目店主を偲んで関釣具の仕掛けを使った
和竿:竿かづ作 四尺半
仕掛け:関釣具店オリジナルたなご完全仕掛け
餌:グルテン系練餌
令和6年4月10日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
水面タダ巻きも水面下の表層タダ巻きも大して変わりはないように思われるが、
「トッパー」と呼ばれるトップウォーターバスフィッシャーマンにとっては大違いなのであって、
その証拠にシャロークランクでナイスなバスを仕留めたのでちょっと自慢げに報告してみると、
「おまえなぁ、生粋のトッパーにそんな話してみろ、口も聞いてもらえないぜ」とバス釣りの師匠のYに苦笑された。
そのY先生に今回また、「タダ巻きで釣ったよ」と報告すると、
「だから、シャロークランクじゃ、俺はともかく納得しないよ、ほかのやつらは」と早とちりして言うので、
「そうじゃない。今回は王道の、伝統のアレでやっつけた。堂々やってのけたのだから少しくらい誉めろよ。もっともサイズ的にはいただけないけどね」と、ジッターバグで釣ったくだりを勿体点けて聞かせると、
「ほほう、そうか、デカした。いくら子供向けのトップといってもトップはトップだ。やるじゃないか」と、お師匠様は馬鹿にするでもなく、しかし軽い調子で抜かしやがるのであった。
「子供向けって、何だよ!」
ジッターバグは確かにタダ巻きが基本だが、ときにジャーキングを混ぜ込んで攻めると金属のあの独特のリップがとてもいいぐあいに水しぶきを飛ばして水面下のバスにアピールするので効果が増す。
いつかも夕暮れ時にこの手を使って狙ってみるとナイスなバスが水面を割って襲いかかって来た。
岸の壁際を丁寧にタダ巻きで引いて来ると釣れることも多々あるので簡単といえば簡単だし、お手軽といえばそうとも言えなくはないが、とにかく夕暮れや物陰など光量の少ない条件下で工夫して用いると、その真価を存分に発揮する。
今回は、水面上に張り出した雑木が水面に暗い影を映すその辺りを慎重に攻めてみると、こちらの目論みどおり元気よくバスが飛び出して来て食いついた。
ジッターバグに来た
まんまと騙されましたねぇ
写真で見るとおり特に大きくはない。
でも、トップウォータープラグで仕留めたバスは、たとえ大きくなくても他のルアーで釣ったときの何倍も嬉しいものである。なので、自然とにんまりしてしまった。
しかも、地道に練習を積んできたトリックキャストの一つであるフリップキャストが見事に決まって釣れたのだから喜びも一押しである。
張り出した木の下に投げると何度かバイトがあった
身のめぐりにブッシュが迫る状況下では竿を振るにも振りにくい。おまけに頭上には木の枝が垂れてキャストの邪魔をする。
このサイズでもトップで釣ると楽しい
まさしく今回は、フリップキャストさま様であった。
使用したライン
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン:ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 2.5号
令和6年4月16日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
意識は後づけだそうである。
意識するよりも0.5秒前に体は行動に移している。
このことは脳科学により証明されている。
脳波計測装置を取り付けた被験者の前に水を入れたコップ置いて、「好きなときに飲んでいいですよ」と伝えておく。
すると、意識が働くよりも0.5秒早く体が動いて水を飲んでしまった。
それで意識(脳)はどうしたかというと、飲もうと体を動かして自分の意志で飲んだのだと後づけで答えているだけであると判明した。
これを素直に受け取ると、
「今日はアメリカンバスルアーオンリーでバスをやっつけてやるぜ」と意気込んでやって来たはずなのに、全然アタリがないというだけで辛抱の棒を折って、
タックルボックスの中にたまたま紛れ込んでいた日本製のスピナーベイトを仕掛けに結び直して投げたらあっけなくバスが釣れてしまった💦という一件についても体が勝手にやらかした不祥事であって意識的にそうしたわけではない、
つまり、筆者が脳を働かせて自発的にそうしたのではないという理屈が成り立つわけで、
すると誰も筆者を意志薄弱とか辛抱足らずの根性なしと語気を強めて口々に非難することなど地球がひっくり返ろうともできない。と、まぁそういうことになるわけで、「俺の知ったことかよ」としらを切っても筆者を咎めることなどできないのである。
実際、筆者の責任ではない。(笑)
中身の多くはアメリカ製ルアー
だから、アメリカもジャパンもへったくれもなくて、ただただ釣った筆者は嬉しがり、いきさつを知った人たちは声をあげて、「スピナーベイト、日本の、まぁ、でも、やるじゃないか、よくやった!」と口々に囃し立てればよいのである。
結局、
今回のこのバス、岸の壁際に沿ってスピナーベイトをタダ巻きしていると、いきなり食いついて来た。
アメリカ製のクランクベイトでもトップウォータープラグでもなく、日本製のスピナーベイトだが、スピナーベイトでバスを釣ったのは今季初というわけで気持ちが舞い上がってしまった。
日本製スピナーベイトでキャッチ!
使用したライン
釣ったもの勝ちという言葉があるが、釣れてしまえばもうこっちのものである。
それでは、もうあと二、三匹釣らせていただこうか。雨が本降りになるその前に…
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン:ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 3号
令和6年4月17日 長尾泰任
釣り場:香川県 高松市、野池
今回は近場の野池を三か所、順番にまわってみた。
最初に訪れた野池は里山を後ろに控えた丘陵地にあって、道具を手に徒歩で山林を抜けていくと、秘密の花園ならぬ筆者とって秘密の穴場に至る。
山林を抜けてポイントへ
ここは水深がごく浅く、わりと魚影が濃いので、トップウォータープラグで攻めるのに御誂え向きだ。
しかし、今回は天気も水況も申し分ないのにバイトがなかった💦
筆者に奥の手があればバスをその気にさせることができるのかもしれないが、それ以前の問題として気配すらないのではもうお手上げである。
「こりゃ、あかん💦」 言葉が自然と口を突いて出た。
そういうわけで、筆者はあっさりとその場を見切って移動を決めた。
移動の途中に立ち寄ってみたら、釣りを予定していない野池ではあるものの角付近の浅場に雑魚がたくさん群れていた。
池の水を川へと落す水門の付近は緩いながらも流れがあるため魚の寄りつきがよい。
この雑魚を食おうとバスがやって来ていないともかぎらないので、ちょっぴり期待した。
だが、探してもバスは見当たらなかった。
だから、バスは諦めて雑魚を釣ってみることにした。
ここに見る雑魚はタナゴくらいの大きさで、ひょっとすると正真正銘タナゴかもしれない。
さっそく、グルテン餌を拵え、狙ってみることにした。
仕掛けを入れると、すぐに答えが出た。
雑魚は仕掛けが馴染むよりも早く練り餌に近づいて来て躊躇うことなく食いついた。
「口卑しいヤツ」
思わず笑ってしまったが、笑われたその雑魚はタナゴではなく、ブルーギルの子であった。
正体はブルーギルの子だった
足元の雑魚が溜まっていた
がっかりしないでもなかったが、朝っぱらから釣りに来て何も魚の顔を拝んでいないので、これもまた一興ということで、ちょっとの間ブルーギルの子に遊んでもらうことにした。
そうはいっても、所詮相手はタナゴではなくブルーギルの子である。
10も釣ればすぐに飽きてしまった。
次に向かったのは、山の中にあるこじんまりした野池。
ここでは枝葉が水面に暗い影を落とす岸際で、去年のちょうどいま時分に良型のバスを何匹か仕留めているので期待したが、今回は音沙汰がなかった💦
さて、今まさに向かおうとしている野池も山中にあって、しかも規模的には先ほどの野池の倍くらいの広さがあるものの雰囲気的には双方タイプが似ている。が、しかし、今回にかぎっていうとバスのやる気という点においては、まるで違っていた。
到着早々、筆者の眼前でバスがこれ見よがしにボイルした。
しかも、小魚を追っての派手なボイルである。蒲が少しだけ生えている対岸のその付近でも散発ながらボイルが見られた。
筆者は俄然やる気が出た!
無論、トップウォータープラグで勝負する気で最初からいるわけだが、実際トップのほか選択肢は考えられぬ状況である。
仕掛けにセットしたのはメガバスの「ラットX」
その名のとおりネズミを模したトップウォータープラグである。
色違いを何個か持って来たが、迷わず赤にした。
ラットXをチョイス
赤は筆者のラッキーカラーだ。
と、いうのは真っ赤な嘘で、こうして赤を掛けて駄洒落を言いたかっただけなのだが、この赤が開始早々いい仕事をしてくれた。
大物とはいえないまでもトップで釣れると胸のあたりが嬉しくなる。
サイズはともかく見映えのする綺麗なバスだった。
水面に影を投げかけている樹木の下にサイドキャストで仕掛けを投げ入れ、ちょっと間を置いてからゆっくり巻いて様子を見る。
また少し巻いて放置。
すると、次に巻き始めたときバスが水を割って宙に躍りあがった。
しかし、バスは目測を誤ったらしい💦
跳ねあがったバスは間抜けにも獲物のラットXを捕え損ねてしまった。
バスは得るものもなく水に没した。
そのとき横腹をしこたま水面に打ち付けた。
筆者は水面が静まるまで、ただ待った。波が収まるのを待ってから再びリーリングを始める。
すると、まもなく筆者の分身のラットXが水面上から消えた!?
下から忍び寄って来たバスが水の中へと引き摺り込んだのである。
最初、慌てて出てミスったので、「今度こそは...」と思って慎重になったのかもしれない。
それとも近くにいた別のバスが食いついたか。
いずれにしても嬉しい一匹に変わりはない。
ようやくバスが釣れた
もう一匹釣りたかったが、その後はノーバイトに終わってしまった💦
ロッド:メガバス デストロイヤー ウルトラファンクション F1-60X
リール:ダイワ T3 エア 6.8L TW
ライン: ユニチカ シルバースレッド トップウォーターPE 15LB(1.0号)
リーダー:ユニチカ スタークU2 2.5号
令和6年4月17日 長尾泰任
釣り場:香川県 東かがわ市、引田
午前中は近場でバスを狙った。
すでに書いたようにラットXでバスを一匹仕留めたが、トップにこだわったことがあだとなって釣果は唯一この一匹に終わってしまった。
まぁ、それはそれで楽しかったが、くすぶるものがあったのも事実である。
そこで、バンブ竹内が車で迎えに行くから一緒にメバリングに行こうと誘ってくれたので、夜は予定もなかったし好意に甘えることにした。
「どこか釣れそうな場所はありますか?」と竹内くんが訊くので、まずは引田の海岸の石積み波止や漁港の堤防からメバルを狙ってみることにした。
東かがわ市の引田町は鳴門市の北灘と隣接しており、引田トンネルはその県境に位置する。県境付近の海岸は海が浅く、砂地の底に岩礁や藻場が点在しており絶好のメバルの隠れ家となっている。
外灯も少なく、暗いが、そのぶん型の良いメバルを狙いやすい。
しかし、今回は満潮時でも潮位が130㌢台と低く、潮も流れそうにないので過度な期待はせずに臨んだが、予想どおり20㌢に満たないサイズを数匹ずつ手にしただけだった。
漁港に移ってからも状況は好転せず、漁港の内側ではヒットするメバルの大半が小型で意気が上がらない。
このサイズを5匹ほど釣ると良型が1匹混じる
ボトムよりも少し上のタダ巻で食った
それでも外側を攻めると小型に混じって23㌢くらいの良型が食って来て、数的には不満が残ったもののいくらか気持ちがほっとした。
その後、再び移動して白鳥町の海岸で竿を出したが、ここでも23㌢前後が数匹釣れてお互い笑顔がこぼれた。
小砂利の浜で良型連発
石積み波止でもこのサイズが
干満の差が殆どなく、流れに乏しく、メバルの活性も高くない状況で、これだけ釣れたらまぁよしとしなくてはなるまい。
おかずにする分だけキープした
なによりも夕暮れ時に吹いていた強い風が早めにやんで思うほど寒くならなかったのが幸いだった。
使用したリーダー
ロッド:ダイワ 月下美人74UL-S
リール:ダイワ ルビアス2004H
ライン:ユニチカ ナイトゲーム THE スーパーPE SP 0.3号
リーダー:ユニチカ スタークU2 1.5号
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