言葉を使って考えてみると、もうちょっとしっくりくるかもしれません。
「≧」は日本語で言えば「~以上」という意味ですね。すると上の2つの不等式は
(1)5は3以上の数である
(2)3は3以上の数である
という意味になりますから、「確かに間違ってはいない」と思ってもらえるのではないでしょうか?
では問題です。
例えば、ここにAさん、Bさん、Cさんの3人グループがいるとして、それぞれの身長が
Aさん:165cm
Bさん:170cm
Cさん:175cm
だとしましょう。この時、3人の中で一番低い身長は165cmですので、3人の身長の最小値は165cmです。でも、このケースで、
「3人は身長160cm以上です」と言っても別に間違いではありませんよね。
つまり、身長をTで表すことにすれば
「T≧160」
と書いても良いわけです。
しかしもちろん3人の身長の最小値は160cmではありません。
しかしもちろん3人の身長の最小値は160cmではありません。
つまり、
T≧160 ではありますが、Tの最小値は160ではないのです。
次のような例もあります。
最小値は0ではなく2 です。この問題は相加平均・相乗平均の関係(数2)を使って考えることもできますが、いずれにしても「≧」と書いてあっても、等号が成立する保証はありませんので、等号が成立するかどうかをしっかり確かめる必要があります。
念押しさせて下さい。
以上、業務連絡(←ここに書くな~)でした!(^_-)-☆
念押しさせて下さい。
以上、業務連絡(←ここに書くな~)でした!(^_-)-☆