カール・フリードリヒ・ガウス | naganomathblog

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昨日はフランスの偉大な数学者ポアンカレの誕生日でしたが、今日は18-19世紀最大の数学者の1人であるカール・フリードリヒ・ガウスの235回目の誕生日です\(^o^)/

ガウスはドイツの数学者、天文学者、物理学者。彼の研究は広範囲におよんでおり、特に近代数学のほとんどの分野に影響を与えたと考えられています。実際、数学や磁気学の各分野には彼の名が付いた法則、手法等が数多く存在します。

人類史上もっとも数学ができた人、と言われることもあるガウスにはその神童ぶりを表す逸話も多いです。

ガウスは言葉を満足に話せるようになる前から、誰から学ぶこともなく計算ができたといわれています。彼がまだ3歳になるかならないかの頃、父親が職人達に支払う給料の計算をしていた時、彼は父親の計算が間違っていることを傍から指摘しました。父親が驚いて計算をやり直したところ、息子が指摘した通りだったそうです。

小学生の時は、1から100までの数字をすべてを足してみよという課題に対し、1 + 100 = 101、2 + 99 = 101、…、50 + 51 = 101 となるので答えは 101×50 = 5050 だ、と即座に解答して教師を驚かせました。実際、算術の教師は彼の才能を見るにつけ、このような天才に自分が教えられることは何もないと言ったとか。

15歳の頃には、一日15分ずつの予備の時間を当てて1000個ずつの自然数にそれぞれ幾つの素数が現れるかを調べ、その次第に減っていく様子から、約100年後に証明されることになる素数定理を予想しました。

また、酒樽の体積を求めるにはそれをスライスした面の面積を調べて積み重ねればよい、という積分の概念にも自力で到達していたそうです。

【ガウスの名言】
・狭くとも、深くあれ。

・数学は科学の女王であり、数論は数学の女王である。

・他の人でも私のように深く、
 絶えず数学的真理に没頭すれば、
 同様になることができるはずです。

・数論の法則は、目に見えて現れるものだが、
 その証明は、宇宙の闇に深く横たわっている。

・神は計算をされている。


昨日のポアンカレ同様、ガウスもやはり自然が持つ美しさを信じていたことが伺えます。





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