アンリ・ポアンカレ | naganomathblog

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今日は昭和天皇の誕生日ですが、偉大なる数学者アンリ・ポアンカレの158回目の誕生日でもあります\(^o^)/


ポアンカレはフランスの数学者。数学、数理物理学、天体力学など複数の分野に重要な基本原理を確立し功績を残したため、「最後の万能の人」とも呼ばれています。

彼が提唱したポアンカレ予想は完全に証明されるまで100年以上かかりました。(2006年 グリゴリー・ペレルマン)また、電子計算機がない時代にカオス的挙動について言及した点でも特筆され、後に「バタフライ効果」と呼ばれる予測不能性などがその著書の中で触れられています。


【ポアンカレの名言】
・数学者とは不正確な図を見ながら正確な推論のできる人間のことである。

・すべてを疑うか、すべてを信じるかは、
 二つとも都合の良い解決法である。どちらでも我々は反省しないですむからである。

・偶然はそれを受け入れる準備ができた精神にのみ訪れる。

・科学者は秩序づけを志すべきである。
 事実の集積が科学でないことは、石の堆積が家でないのと同じである。

・自然が美しくなかったならば、
 自然は労して知るだけの価値がないであろう。
 また、人生も生きるだけの甲斐もないであろう。

・科学者は実益あるがゆえに自然を研究するのではない。
 自然に愉悦を感ずればこそこれを研究し、
 また自然が美しければこそこれに愉悦を感ずるのである。


どの言葉にも共感しますが、特に最後の言葉は好きです。
この点において科学者と芸術家はとてもよく似ていると思います。






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