不登校の生徒さん | naganomathblog

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私はこれまで永野数学塾で何人か不登校の生徒さんの指導を行ってまいりました。

不登校になってしまった生徒さんの多くはやはり一人で思い悩んでしまうタイプの子が多く、きっかけは本当に些細なことであったのに、時とともにそのことが頭と心でどんどん肥大化していってしまい、ついには学校に行けなくなってしまったというケースが多いようです。

しかし、このような「思い悩む」生徒さんは裏返すと、並外れた「思考力」を持っている場合が少なくありません。事実、私はこれまで永野数学塾で指導した不登校の生徒さんが少し勉強のやり方を軌道修正してあげるだけで未習分野でもぐんぐんと吸収し、目覚しい成果をあげてくれた例を幾例も見てきました。

それでは具体的にこの「軌道修正」とは何か。それは押し付けの暗記を極力排除して「なぜそうなるのか」の理由をとことん説明してあげることです。時には教科書の内容を飛び越えて、大学で学ぶ内容にまで踏み込んで説明をすることもあるのですが、すべての公式・法則・解法には「理由」があることを時間を惜しまず伝えていくことを繰り返しているうちに生徒さん本人が持ち前の思考力を発揮して自分の頭で考えることの素晴らしさに気がつき始めるのです。

今までは考え込んでしまう自分の性分がもしかしたら恨めしく感じてしまうこともあったかもしれません。でも、その「考える」力こそが物事の真理に近づくために一番大切であることに気がついたとき、おそらく生徒さんの中にも大きな自信が生まれるのだと思います。

永野数学塾は完全個別指導の塾のため、教えられる生徒さんの数には限りがあり、なかなか多くの生徒さんを教えることはできないのですが、不登校になってしまった生徒さんに人生の希望が見えてくるような指導をこれからも行っていきたいと思っています。

最後に生徒さんのお母様からいただいたメールの一部をご紹介したいと思います。

「(前略)昨年は、1日に1つのことをするのが精一杯でした。塾の日は行くだけです。散歩の日は散歩だけです。帰宅すると、気が抜けたようにゲームをしていました。中2で体調を崩してから5年、1日20時間寝ていた○○が、電車で通塾するだけでも、大きな回復と思っていました。そんな状態の昨年11月、初めて永野先生にご指導いただいた後、家で3時間数学の宿題をして、主治医も私もびっくりしたのです。永野先生に出会って、○○は本当に安定しました。1年でこんなに変わるとは、毎日3時間以上も机に向かうようになるとは、想像もしていませんでした。(中略)

先生の説明にとても興味を持ち『永野先生は、僕のことをわかってくれてる』と信頼しております。先生に応えたい、という気持ちが○○を支えているように思います。
主治医も『今の○○君は、大丈夫です。どんどん勉強していいと思います。』と言いました。
受診も月3回だったのが、月1回になりました。永野先生のおかげで、○○は『もうだめかも』と思っていた自分の人生に希望を感じ始めています。

本当にありがとうございました。先生のご指導に、心より感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。」

注)「○○」は生徒さんのお名前




永野数学塾-東大卒講師の個別指導-神奈川県大和市中央林間