2016年の何かしらの試合のファウラーのインパクト直後のテレビ画像です（iphoneで撮影）。
ファウラーは以前もに述べたようにテークバック前半の縦運動が分かり易い選手ですが、ダウンスイングの縦振りも非常に分かりやすい。
9時から３時まで、絵に描いたような縦振りです。
右肩は脊椎に水平に回るのではなく、地面に垂直に近く回っています。
（欧米人はこういうタイプが多い。ポーラ・クリーマーが分かり易い）
インパクト直後でも右手首は手背側に曲がっているので、まだ手首はリリースされていませんが、この直後に手首はリリース（左手首が手背側に折れる）されヘッドが手を追い越します。
腕が振り子時計の振り子のように真下に動き、それにシャフトがムチのようについて来た、そういう動きです。
この瞬間を見ただけでも、彼がインパクトで手首を回そうとする意図が全くないことが分かります。
球を捕まえようとして、インパクトで手首を左に回してフェイスを返そうとする人がいますが、そのような動きは不自然かつ不可能だし、全く行う必要がないのです。
アマは、自分から見た円を意識して、左手首を左に回そうとする。
プロは、前方から見た円を意識してグリップを真下に落とす。
前から見てヘッドは確かに円運動をしますが、自分の目は円運動の中心より少し上にあるだけなので、自分からは直線に近い、ゆるい曲線(青線)にしか見えません↓
腕はボールに向かって真っ直ぐ落ちて行くのですが、体が回転しているので、自分からは、ゆるい曲線に見えるだけです。
手でゆるい曲線を描いている訳ではありません。
グリップが９時の位置に来たら、それ以降は自分から見たゆるい曲線を意識するのではなく、前から見た縦の円を意識した方がスイングはしやすいです↓
前から見ている人に、地面に対して斜めに傾いた縦の円に見えるようにスイングします。
前から見た円を意識するだけで、縦振り、ダウンブローなスイングになります。
球を上から地面に押し付けるように、真上からハンマーで叩くイメージが湧けばOKです。
ダフる恐怖を感ずるかも知れませんが、真上から直線的に落としても、体の回転が合わさって、きちんと円運動するので大丈夫です。
腕～手が左に回転するのはトップから9時までと、3時からフィニッシュまでです（赤線)。
9時～3時の間では、手は回転するのではなく、トップで屈曲(上)していた左手関節が伸展(下)するだけです↓
「それって、手首をこねる動きではないの？」という声が聞こえて来そうですが、そうではありません。
これは、「しゃくる」動きであって「こねる」動きではありません。
言葉の問題は別として、手が縦に動く3時～9時では、手首を「屈曲～伸展方向」に動かすべきです。
これがリリース。
3時～9時の縦運動の時期に、球を捕えようとして、手首を左に回してはいけません。
回すと、右にも左にも曲がります。
手首が伸展した後はクラブに引っ張られて、また、体の回転により、手首は自動的に左回転しますが、意識的に行うものではありません。
インパクト→左手首の伸展→（3時以降に）左手首の左回転。
この順番です。
スピースのように、左手首の左回転が極端に少ないプレーヤーもいます（これからの主流になるかも知るない）。
もし、これらの一連の動きが自動的に行われないとしたら、3時～9時でクラブを横に振っている可能性があります。
プロはインパクトで左グリップを左に回しているように見えますが、彼らはそんなことは考えていないということです。
目に見える動きを真似すると、大体失敗します。
目に見える動きは、プレーヤーが意図しているのとは必ずしも一致しません。
さて、話は変わりますが、ここでファウラーが履いているハイカットシューズは非売品で、彼の為にわざわざPumaが作ったんだそうです。
スリムパンツも彼のおかげで主流になりつつありますね。
細身の人間にはありがたい限りです。
もし、このハイカットシューズが市販されたら、是非ゲットしたいと思います。
ストライプはもちろんオレンジ。