男子ゴルフのライダーカップの女性版がソルハイムカップです。
先週、テレビでソルハイムカップ2日目の米国チームと欧州チームの2x2のマッチプレーを見ていた時のこと。
米国チームの1アップで迎えた17番グリーンで事件が起きました。
欧州チームは先にパーであがり、米国チームのバーディパットがわずかに外れて50cm程のパーパットが残りました。
それを見た欧州チームの2人は、グリーンに背を向け立ち去ろうとしました。
米国チームはOK(正式にはコンシードと言う)が出たものと思い、ボールを拾い上げてしまいました。
グリーンに背を向けて立ち去ろうとしていた欧州チームの2人は振り返り、「私達はOKを出していない」と言ったのです。
OKされていない球を拾い上げると、そのホールは負けです。
ここでイーブンとなり、ショックを隠せない米国チームは18番で敗れ、1ダウンで負けとなりました。
短いパーパットを沈めておけば何でもなかったのに、とても残念な負け方でした。
あの時の欧州チームの行動は2通りの解釈ができます。
まず、相手チームは当然パーパットをするだろうと思って、何も言わずにグリーンから立ち去ったという解釈。
もう一つは、悪意に満ち、グリーンを立ち去ることでOKをしたかのように見せかけ、相手チームのピックアップを誘ったという見方。
どちらかは本人のみぞ知るですが、どちらにしても後味の悪いことになりました。
ソルハイムカップでは、以前にもトラブルがありました。
アニカ・ソレンスタム(スエーデン)と、名前は忘れましたが米国選手とのシングルのマッチプレーでそれは起きました。
米国選手の2打目はグリーンオンしたもののロングパットが残りました。
一方、アニカはグリーンオンこそしなかったものの、グリーンエッジにボールがあり、ピンまでは米国選手よりも近い状態でした。
アニカの第3打のチップショットは、見事にチップインバーディ。
ガッツポーズのアニカは、次の瞬間、奈落の底に突き落とされます。
チップインを見た米国選手は、「自分が先に打つ順番なのに、そちらが先に打ったので、今のバーディは無効だ」と言ったのです。
そうなのです。
ストロークプレーなら打順の間違いは無罰ですが、マッチプレーでは、ピンから近い方が先に打った場合、相手は正しい順番で再度ストロークすることを要求できるのです。
(するしないは自由)
グリーンオンしていなくても、グリーンオンしたボールよりもピンに近い場合は、後で打たなければいないのです。
米国選手がファーストパットを打った後、アニカは再度チップショットを打つことになりました。
さすがに2度目は入らず、このホールは分けになりました。
アニカはストロークプレーの癖が出てしまい、ついつい、グリーンオンしていない自分の方から先に打ってしまったのです。
ストロークプレーで、全員がグリーンオンしてからパットをするのは、あくまでも時間節約のための便宜的な処置です。
パットの時に抜いたピンを、ピンに近いアプローチのためにもう一度挿し直すのは時間の無駄ですからね。
OKも出ていない球を拾い上げた米国選手もアニカも、ルール上は明らかに間違いを犯しました。
しかし、スポーツマンシップという点では釈然としないものを感じます。
最初の例では、OKしないのなら相手がパットするのを見届けるべきであり、OKするならそう言って立ち去るべきでした。
アニカの例では、相手の米国選手は、アニカがチップショットをする前に、自分が先に打つことを宣言すべきでした。
ライダーカップではこのようなトラブルは起きないのに、ソルハイムカップでは時々起こることを考えると、やはり女性の方が執念深いのかも知れませんね。