何度も見返したみた井上尚弥VSルイス・ネリですがほんとうに興奮しました・・・。

 

1ラウンドのダウンは気負い過ぎという指摘は私だけではなく多くの方がなされているようですがその中でも初ダウンなのにしっかりと8カウントまで待って立ち上がった事に感心する方が多いようですね・・・。

 

私も尤もであると思います。そして2ラウンド以降はネリを圧倒しだしたとういう声も多いようです。

ただ、私は8カウントまで待って立ったあとに驚かされました。ダメージはもちろん多少あったと思いますがそんな中でネリのラッシュに対して一度目はクリンチで逃れましたがその後はブロック、スウェー、ダッキングでかわしてパンチを全くもらってない事です。ネリとて実力はそこそこ以上の(元)世界チャンピオンです。

並のボクサーだったらというより並の世界チャンピオンであればあそこで決められていたと思います。

井上尚弥は決められるどころか追撃のパンチを完全に外してしまっており見方によっては1ラウンドの終盤にはもう優位に立っていたという考えもそうおかしくはないかもしれません。

 

2ラウンにも危ないタイミング(に見えた)左フックもありましたが改めて見返すとちゃんと避けていました(見切れてたのかラッキーだったのかはわかりませんが)。要するにネリは1ラウンドのダウンを奪った左以外はパンチを一発もクリーンヒットさせてないということです。

 

それ以降は全く危なげない試合運びで明白な実力差を見せてくれましたし6ラウンドのフィニッシュパンチはほんとうに見事でした。しかし井上尚弥のほんとうにすごいところは1ラウンドにダウンを奪われた直後にあったのではないでしょうかね・・・・。

ほんとうに恐ろしい男だと思います。

 

ところでリング誌のパウンドフォーパウンドで再び1位になったようでまた賛否あるようですが

「ダウンを奪われたのに何故上がるんだ?」

「パウンドフォーパウンドにランクインしてる選手に勝ってないじゃないか」

「クロフォードは1年試合をしてないじゃないか」

などなど見聞きしましたが

 

「ダウンを奪われた事は減点材料になる」という話も「ダウンを奪われたあとの対処が見事であれば加点材料になる」という話もどちらも頷けることだと私は思います。

さらに私はダウンどころか負けても上がる可能性はあると思っています。

もちろん1位の選手はさすがに負けたらあがらないでしょうが

例えば1位と10位の対戦で大熱戦であり大接戦のすえ1位の選手が勝利したとします。その場合内容を認められて10位の選手のランクが上がるのはおかしな話ではないと思います。

 

「個人の主観じゃないか」

「パウンドフォーパウンドなんてナンセンスだ」

という意見も相変わらずあるようですが何をいまさら・・・。

そもそもパウンドフォーパウンドなんてのは正解を導き出すことが不可能な傍観者によるお遊びでしかなくナンセンスなのはみなわかってる事ではないですか・・・?

 

ただ見てる側の夢のあるイマジネーションでしょう・・・。

 

試合内容を重視するのもありだし、相手選手を重視すのも、試合数や試合内容を重視するのもどれもありでしょう・・・。

正解がないということは逆に言えば不正解もないということです。

 

「それでは単なる好き嫌いじゃないか」という意見もありましたがそもそもが傍観者である人物にそれ以上の事ができると思うこと自体がおこがましいと私は思いますけどね・・・。

 

 

よって井上尚弥が1位でも良いし、クロフォードが1位のままでも良いと私は思います。

もちろんボクサー当人にとっては自分がどれくらい認められているかということですから単なるお遊びとは言っても気にはなるところでしょうけどね・・・。