亀田の対戦相手に関しての続きです。
バンタム級での対戦相手に関しては拙ブログで散々述べましたので簡単に言えば世界の舞台に上がるだけのレベルにないものが多すぎということです。唯一まともな世界ランカーといえば唯一の指名試合だったウーゴルイスでしょうが彼の対戦相手も前戦を落としたものがほとんどでメキシコの亀田という声もありましたよね・・・。果たしてほんとうにまともな世界ランカーと言えるかどうか・・・。
彼のレベルは一発のパンチはまずまずながらその他では下手すると亀田とほぼ互角とみています。あの試合も亀田は散々逃げ回ったあげくタッチポイントとでもいうかその差で勝ったものと私は思っています。打つ気がないものを捉えるのは難しいと言いますがもう少しアグレッシブを重要視すると判定は逆だったでしょう。ついでに言うと柔道なら指導三回で反則負けでしょう・・・。
ルイスはその後Sバンタムで戴冠しますがスピードのなさが目立ち長谷川に敗れた時はロープに追い詰めた自分よりはるか小さい長谷川に対して打ち負けて引き下がっています。
長谷川の偉業にケチをつけるつもりは毛頭ありませんがこの時全盛期の力から程遠いもともとファイタータイプでもない長谷川に打ち負ける程度のボクサーといえると思います。
8回防衛のうち指名試合が一度だけで他はランキング2桁の選手ばかり、しかもそのほとんどが1~2年試合をしておらず2桁順位とはいえなぜランクインしたのか不可解なものが多かったということです。
他のボクサーの指名試合を行っていないとのことですが井上尚弥の場合はIBFの1位であるダスマリナスとは試合を行っていますよね。WBAの方は確かに1位とはやっていませんがWBAバンタム級を制したあとはWBSSでの対戦が続き、それが終わるとコロナ渦に巻き込まれ試合を組むこと自体難しい状況。
それでも比較的評価の高いモロニーに圧勝しています。そしてドネア2は言うまでもなく。
WBAの1位とやってないからと言ってもそれ以上の相手ともやっています。少なくとも1位の選手が強いから敬遠して格下を選んだというのではないでしょう・・・。
規則違反だというのならそれはWBAが警告なり、はく奪なりすれば良いと思いますが強敵を避けて格下とばかりやったわけではなくそれほど批判に晒されることではないかと私は思います。
ディパエンは格下でしたけど、世界ランキングは5位ではなかったですかね?実績も特に世界挑戦の資格を疑われるほど弱くはなかったですよね。
昨日も申しましたが「中にはこんなのもいた」というのと「こんなのばっかりだった」というのは同じではないと私は思います。
村田諒太に関しては・・・。確かに彼の場合はちとひどい・・・。
亀田と大差ないかもしれません。
では何故批判されないか・・・?
リング外で紳士である・・。人柄も頭を比較的良い印象であるというのもあるかもしれませんがもう一つ村田本人へのインタビューで感じることは自身のマッチメイクに一番不満を持っているのが村田自身ではないかということです。
最初にエンダムに敗れた時も
「いろいろな人に支えられてここまで来たわけだから自分勝手に『もう一度やる』などと軽々しく言えない」
とコメントしています。
周囲を気遣い言葉を選んでるようでしたし、エンダムに雪辱したあとのインタビューでは「チャンピオンになっても同じ階級に僕よりも強いチャンピオンが何人もいる」と発言してましたよね・・・。
今年のゴロフキンとの試合が決まった時も
「これ以上延期されたら自分のモチベーションが持たない」という言葉、試合をしていないことを批判されながらも試合が決まらないことで一番辛かったのは村田自身ではないかと思われます。
ゴロフキンに敗れたあとリング上で「2年4か月も試合をしていなくていきなりゴロフキンと戦えるなんてこんなラッキーな男はいないと思います」とのコメントでしたね・・・。
私も村田には多少の不満はありましたが一部にあった村田自身への「卑怯者」という批評はいくら何でも気の毒ではないか?と思ってました。そして実力差が明白だったゴロフキンとの試合ほとんどクリンチもなく真っ向から立ち向かいましたね。序盤は勝ってたという人もいましたが3ランド終了時には村田の眼は虚ろ、ゴロフキンの表情は試合前と変わらずという感じでした。
これでは村田を批判しようとする気持ちがなくなるのもそうおかしな話ではないと私は思います。
ただ、村田に関しては陣営は批判されても止む無しで、タイトルはく奪でも致し方ないという気もしますが亀田程批判されないのはむしろ当然でしょう。
例えは非常に悪いのですが
”同程度の犯罪を犯した者がいて一人は開き直って自分を正当化していてもう一人は真摯に罪と向き合い償おうとするものとで批判のされ方が違い、場合によっては量刑にも差が出る”
というのと似てるのではないでしょうか?
次回、また続きを・・・。