久々の更新ですね・・・。

 

野球、相撲ボクシングとスポーツ興業の再開も徐々に進んでいきあとは井上尚弥の試合が早く決まってほしいと切に願う今日この頃です。

 

これまた久しぶりに仮想対決という妄想遊びですが意外に聞いたことがない村田英次郎-辰吉丈一郎を考えてみました。

 

村田英次郎といえばKOパンチも持ち合わせた討たれずに打つテクニシャンでファイティング原田以来のバンタム級王座に就くことは私も含め多くのファンが信じて疑っていませんでした。

事実、東洋では無敵でOPBFは危なげなく12度の防衛を果たしておりその中には世界ランカーも含まれていました。

 

その村田と辰吉であれば・・、知名度、人気では比較にならない両者ですが辰吉の隙だらけのガードであれば村田のカウンターが炸裂する可能性が高いのではないかという気がします。

 

辰吉はハードパンチャーと思われがちですが、確かに非力ではないもののパンチ力はまずまず程度だと思います。村田とではよくても互角といったところではないでしょうか・・。身体能力は確かに素晴らしくガードを低くしても勘だけで避け切る防御は相当のレベルであったとは思います。

しかしながらこれは野球で例えると150km前後のストレート一本で押しまくるようなもの。アマチュア時代やプロの初期の頃であればそれで通用してもプロの上位に進出したらそれだけでは通用しない。つまり世界レベルの相手になると勘だけでは避け切れないようになってしまった感じです。

本人曰く「あの低いガードからこそ自分のパンチが一番出易い」・・・。しかしそれは訓練でどうにかなったのではないかと私は思います。

そのあたりを修正できなかったことが目の負傷でいらぬブランクを作り復帰後も精彩を欠いてしまったのではないかと思います。

シリモンコンを降してバンタム級王座に返り咲いた時も(それはそれで非常に立派ではあったとは思うが)それほどの長期政権は築けまいという評価が一般的だったのではないでしょうか。

 

村田がウィラポンより強かったとは正直思いませんがビクトル・ラバナレスよりは村田の方があらゆる面で上だったのではないかと思います。

薬師寺保栄であればあの体幹の強さから村田の攻撃に耐えるかもしれませんが技術では村田が優る。

体幹の強さで薬師寺には劣る辰吉であればカウンターを打ち込まれてKOされる可能性もかなり高いのではないかと思います。

 

とはいえ村田英次郎にも一抹の不安が・・・。

名王者であるピントールやチャンドラーに肉薄したといわれていますが、ピントールには明白に負けていたという声も少なくない(村田の善戦、ピントールの苦戦であったことは確かではあるけど)。

また「村田と引き分けた時のチャンドラーはまだ名王者ではなかった」という人もいます。

これらを言われると自分でも「ひょっとして村田を過大評価してるのかも」という気持ちもないではないんですね・・・。

 

とはいえ、リチャードソンを降して初戴冠したときの辰吉は世界チャンピオンとしてもけして二流ではなかったとは思いますし無限の可能性も感じました。しかしそれでも悲運のボクサー村田が辰吉よりも上だったと思いたい判官贔屓のような気持ちもおそらく相当入っているでしょうね・・・。