遅ればせながら田中恒成の2度目の防衛戦・・・。
劣勢を跳ね返しての逆転KOのような記事が多い気がしますが逆転KOなんですかね?
ポイントではリードされていたのは事実にしてもこれはポイントマストシステムで優劣をつけるシステムが故の事でどちらに転んでもいい内容であったと私は思いますが・・・。
私の採点では
1Rはゴンサレス10-9で迷いませんでした。
2Rはラウンド終盤にゴンサレスのいいパンチが入りましたのでゴンサレスにつけましたがあれがなければ田中でも良かったかも
3Rは田中の10-8 4Rは10-8でゴンサレスで異論はないかと思います。
問題は5R 6Rなんですが有効打では差がつかないというか目立ったクリーンヒットはありませんでしたよね・・。
となると下がってばかりのゴンサレスには私はつけられないと思うのですが・・
私の採点では6R終了時点でドローでした。
もちろん5R、6Rには違った見方もあるかと思いますので絶対にゴンサレスではないとまでは言いませんが少なくとも明確にゴンサレスという試合ではなかったように思います。よって私はあの試合は逆転KOではないと思います。
とは言うものの小さくて忙しくなく動き回るゴンサレスはやりづらい相手だったようですね・・・。
大羽や大熊と戦ったベリツィオ・ゴンザレスや具志堅と戦ったハイメ・リオスを思わせるようなやりにくさではなかったでしょうか。
そういえば大熊と大場は勝つには勝ったものの微妙な採点でどちらの勝ちかわからない内容であったものの具志堅は苦戦はしたもののボディにパンチを集め確実に勝利したんでしたね・・・。
究極のスピード対決とは言いながらも正直ボディを含めたスピードでは部が悪かったかもしれません。最後はフィジカルの差でねじ伏せた感じですが、私はあれで良かったと思います。
思惑通りにいかなかった場合に戦法を変えて最後には仕留めるというのはそれなりの底力がないと出来ない事で田中は歴代のチャンピオンと比較してもかなり上位の部類に入るのではないでしょうか?
一部にディフェンスが悪いとか攻撃が単調という声がありますが井上と比べる人が多いのでそれは仕方ない・・・
もっと言えば田中は優秀なチャンピオンではありますが井上はもちろん、井岡、拳四朗らもさらにその上を言ってると思います。
田中自体は上位の部類のチャンピオンですが同時期にもっとすごい人がいるということです・・・。
ただ田中は若いだけにさらに伸びしろがあるかもしれませんが・・・。
ですが彼の性格であれば良いのですがインタビューでの表情や喋り方などからモチベーションの維持が難しいのではという心配もあります。
”これといってやりたいことがない”というのはいくら勝ってもスターになれないというジレンマがあるのかも・・・。
拳四朗や京口も同じですが実力の割に知名度や人気が上がらないという現代のボクサーの共通の悩みがあるのかもしれませんね・・。
田中には是非ともBIGマッチを用意して欲しいもの・・・。
かっこうの標的井岡一翔がいますから是非、井岡戦を実現して欲しいですね・・・。
井岡も「国内には興味がない」などと言わずに日本のボクシング界を盛り上げるためにも後輩の挑戦を受けて欲しいと思います・・。
ただ、今の実力では中差の判定で井岡かな?とは思いますけどね・・・。