寄生獣(1) (アフタヌーンコミックス)
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スーパーライザーという名前の機器であるようです!片岡先生のところのライザーは、もっとミギー似
旅は道連れ、世は情け。
この言葉は、治療にも当てはまるのだと、最近あらためて思います。
私は30年以上、定期的に淀屋橋の片岡ペインクリニックに通っています。
長年続く頭痛を和らげるため、首にブロック注射をしてもらうためです。
半年ほど前から、家族が右腕のしびれを訴えるようになりました。
整形外科に通ってはいたものの、なかなか改善しない。
そこで、いつもお世話になっている片岡先生に相談しました。
先生は話を一通り聞いたうえで、
「首の5番と6番の間が、少し狭くなっているのかもしれませんね」
「そこにブロック注射をすると、週1回くらいで、15回ほど続けると楽になる方が多いですよ」
と、穏やかに説明してくださいました。
ある土曜日、家族を誘って一緒にクリニックへ向かいました。
治療室は別々です。
家を出る前、家族は少し身構えていました。
「首に注射やろ。正直、ちょっと怖いわ」
ところが帰り道では、表情がすっかり変わっていました。
家に戻ってから感想を聞くと、
「注射、めちゃくちゃ上手かった」
「いつ来るんやろって緊張してたら、もう終わってた」
そして、少し間をおいて、こんなことを言いました。
「ミギーみたいなの、首に当てられてたな?」
その一言で、私も腑に落ちました。
確かに、以前から「何かに似ている」と思ってはいたのです。
言われてみると、もう『寄生獣』のミギーにしか見えません。
治療中には気づかなかったのに、
帰宅してから思い返すと、じわじわ可笑しくなってきました。
痛みを軽減してくれる医師の確かな手技。
そして、治療のあとにユーモアを添えてくれる治療仲間。
治療はそれぞれ別々でも、
体験を持ち帰って言葉にできる相手がいるだけで、
その道のりは少し軽やかになります。
旅は道連れ、世は情け。
治療にも道連れができると、
やはり、少し楽しいものです。