隣国に「強大で、怒りっぽく、執念深い国」がいるとき、どうする?
―小国はいかにして生き延びるのか。歴史に学ぶ現実主義
地政学とは、感情論を排した生存の技術です。
理想や正義を否定するものではありませんが、それらは「生き延びてから」語れる贅沢でもあります。
隣国に、
- 圧倒的な軍事力を持ち
- 面子を重んじ
- 一度怒らせると根に持つ
そんな国家が存在するとき、小国に許される選択肢は驚くほど少ない。
まずは歴史を見てみましょう。
小国が生き延びるための基本原則(歴史が教える五則)
① 正面衝突を避ける
力の非対称が大きい場合、「勇敢な正義」は自殺行為になります。
ポーランド、フィンランド、朝鮮半島、数え上げればきりがありません。
② 敵を増やしすぎない
小国が最もやってはいけないのは、
「強国を同時に複数敵に回すこと」です。
③ 感情で相手を侮辱しない
大国は領土よりも面子を重視します。
合理的には小さな発言が、戦争の引き金になることは歴史が証明しています。
④ 最強国とは敵対しない
これは絶対法則です。
⑤ 時間を稼ぐ
小国の最大の武器は、軍事力ではなく「時間」です。
