主役級アイテムばかり買ってもクローゼットは出来上がらない、目から鱗のコーディネート入門【大人編】 | 大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)

主役級アイテムばかり買ってもクローゼットは出来上がらない、目から鱗のコーディネート入門【大人編】






服を買うとき、つい目を奪われてしまうもの。

それは、大人でもやっぱり──

色がきれい、素材が凝っている、デザインがかわいい「主役級アイテム」 です。


気づけばクローゼットは華やかな服でパンパン。

なのに朝、鏡の前で必ずこう思うのです。


「今日着るものが、ない……。」


華やかな主役ばかり勢ぞろいしているのに、

いざ組み合わせようとするとベーシックな「脇役」が足りない。

タイトスカート、テーパードパンツ、シンプルなカーディガン。

そういう“繋ぎ”となるアイテムがほとんどないのです。


そんな私を救ってくれたのが、

パーソナルスタイリスト・松山律子さんの

『シンプルに始める大人の着こなし入門』 でした。

「おしゃれに飛び級はない」という衝撃

松山さんは最初にやさしく、しかし厳しくこう言います。

「おしゃれに飛び級はありません。」


SNSで素敵な写真を見て真似して買う。

ショップで一瞬ときめいて買う。

──そうやって一つひとつ買っても「コーディネート力」という核が育たない限り、

オシャレは完成しないのだと気づかされました。

松山さんが示すステップはとてもシンプルです。

  1. 色について知る
  2. なりたいイメージ(ゴール)を持つ
  3. コーディネートの基本パターンを知る
  4. 主役アイテムと脇役アイテムを見極める
  5. クローゼットを整える

この順番を飛ばしてはならない。

この「地道さ」こそが大人の着こなしの本質だと、腑に落ちました。

 断捨離も買い物も、“基準がないと迷走する”

私は決して服のセンスに自信があるタイプではありません。

だからこそ、

何を捨てるべきか、何を買うべきか、

その基準がないまま動いても仕方がない

という言葉が胸に刺さりました。


クローゼットを一度ひらき、

主役と脇役、今の自分に必要なもの・不要なものを冷静に仕分けしていくと、

今までの“ときめき買いの積み重ね”がいかに無計画だったかが分かりました。

「理由なく買わない」ようになった変化

この本で学んでから、

店を歩いても衝動で買うことがなくなりました。

  • なぜ必要なのか
  • どんなコーディネートに使えるのか
  • 手持ちの服と合うのか

この視点が自然と働くように。

結果、お財布にも優しく、

クローゼットも以前よりずっと落ち着き、

朝の「何を着る問題」が驚くほど減ったのです。

何より、松山律子さんが

惜しげもなくノウハウをすべて公開してくれていることに感謝しています。

“飛び級なし”の学びが、大人のおしゃれを助けてくれる

華やかな主役ばかり買ってしまう私のクセ。

それを優しく、そして確実に軌道修正してくれたのが、この一冊でした。

「大人のおしゃれは、地に足がついてこそ完成する」

そんな当たり前のようで難しい真理を、

ようやく自分の生活の中に落とし込めた気がします。

クローゼットの迷いが晴れずにいる方に、

心からおすすめしたい本です。