大阪のご婦人の「引き出しの多いおしゃべり」から学ぶ経営力
ジムに来ています。
楽しいのは、大阪の素晴らしいコミュ力の奥様方の、とめどないおしゃべりを聴くこと。
運動よりも会話を楽しんでいるようにも見えるその光景は、一見「雑談」に過ぎないようでいて、実は経営にも通じる大きなヒントが隠されています。
1. 相手を巻き込み、場を明るくする力
大阪のご婦人方のおしゃべりには、相手を自然に会話に引き込む力があります。
「この前の旅行どうやった?」「その靴かわいいやん!」と、相手の関心事にスッと切り込む。相手は思わず笑顔になり、気づけば会話に参加している。
経営においても同じです。
社員、お客様、取引先――人は「自分ごと」として関わるときに最も動きます。トップダウンの指示よりも、自然に巻き込む言葉が、組織を前に進める推進力となります。
2. ネガティブをポジティブに転換する力
ご婦人方の会話を聞いていると、「しんどいねん」「雨ばっかりやねん」といった言葉も、最後は必ず笑いに変わります。
苦労話や不満をただ吐き出すのではなく、必ずオチをつけて「面白い話」に変えるのです。
これは、経営の場面で言えば「リスク管理」と同じです。
課題やトラブルをそのままマイナス要素にせず、どうやってチャンスや改善のきっかけに変えるか。そこに経営者の真価が問われます。
3. 継続する関係づくりの力
大阪のご婦人方は、一度会話をした相手を忘れません。次に顔を合わせると「この前の話どうなったん?」と、自然にフォローを入れる。
これによって関係が持続し、信頼が積み重なります。
経営でも同じです。
商談のあとに一通のメールを送るかどうか、取引先の近況を覚えて声をかけるかどうか――こうした小さな積み重ねが、強固なビジネスのネットワークを築いていきます。
弁護士として経営者に伝えたいこと
私が日々、企業法務やトラブル対応を行うなかで感じるのは、法律や契約の枠組みも大切ですが、最終的に企業を守り育てるのは「人とのつながり」だということです。
大阪のご婦人方のように、
- 場を明るくする力
- ネガティブをポジティブに変える力
- 継続する関係づくりの力
これらは経営にとって「交渉力」「危機管理力」「顧客維持力」と同じ意味を持ちます。
経営者の皆さん、ぜひ大阪のご婦人のコミュ力を見習い、日常の会話から経営のヒントを取り入れてみてください