クレッシェンドの人生〜「7つの習慣」その2 | 大阪の弁護士•長野智子(智聖法律事務所)

クレッシェンドの人生〜「7つの習慣」その2

「7つの習慣」のスティーブン.R.コヴィー博士は、

 

巻末に近い、「再びインサイドアウト」の章で、「7つの習慣」の誕生の啓示ともいえるある個人的な体験に触れておられます。

 

博士が教鞭を取っておられた大学から、執筆活動に専念するため一年の休暇を取り、ハワイのオアフ島で過ごしていた時のことです。

 

ある日、コヴィー氏が、近くにある大学の図書館で、山積みになっていた古い書籍の間を歩いていると、

その中の一冊に大変興味を惹かれました。

 

棚から取り出して開いてみると、ある一節が目に止まりました

 

そこに書かれた

 

「刺激と反応との間には、スペースがあり、そのスペースをどう生かすかが、私たちの成長と幸福の鍵を握っている」

 

という一節について、コヴィー氏は以下のように述べておられます。

 

その考えが私にどれほどの大きな影響を与えたか、表現する言葉もない。

 

信じられないほどの強い力をもって私の脳裏に刻まれた。

 

それはまるで「初めて真実を知った」ような「自分の中で革命が起きた」ような思いであった。

 

私は再三再四その考えについて思いを巡らせた。

 

やがて私自身の人生のパラダイムそのものが大きく変わり始めた。

 

私自身が、その刺激と反応の間のスペースに立ち止まり、自分を取り巻く様々な刺激を見つめ始めた。

 

やがて、自分は、この自分の反応を選択する自由を持っているという実感と共に、喜びが湧き上がってきた。…

   「7つの習慣」469頁 キングベアー出版

 

若きコヴィー氏の感謝と歓喜が伝わってくる、私が大好きな一節です。

 

仏陀の菩提樹の下での悟りにも通じる喜びでしょう。

 

コヴィー博士は触れられていないので、私なりに追加すると、

 

「刺激と反応の間にはスペースがある」

 

を知識として知っていても、日常で意識するのはとても難しいです。

 

そこで、そのスペースを意識するための練習として、仏陀もなさっていた瞑想、ないし、一日五分でも心の動きを止めて今、ここ、に集中するマインドフルネスが有効であるように感じています。

 

クヨクヨしがちなメンタルであった私自身も、瞑想の習慣を開始して1ヶ月ほどで、ものごとにあまり悲観しなくなったことを実感できております。

 

 

 

 

 

 

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